今日の愛媛新聞に、作詞家・喜多條忠(きたじょうまこと)さんの逝去を知らせる記事が、
南こうせつさんのコメントとともに掲載されていました。
喜多條さんの代表曲「神田川」は1973年、私が高校三年生の時にヒットしました。
♬ 貴方はもう忘れたかしら 赤い手拭マフラーにして
二人で行った横町の風呂屋 一緒に出ようねって言ったのに
いつも私が待たされた 洗い髪が芯まで冷えて 小さな石鹸カタカタ鳴った
貴方は私の身体を抱いて 冷たいねって言ったのよ
若かったあの頃 何も怖くなかった ただ 貴方のやさしさが 怖かった
この歌詞の中の「貴方のやさしさが怖かった」というフレーズは、
まだ若かりし私に、強いインパクトを与えたことを覚えています。
そして、大学生の時には、
その神田川と母校の間に位置した西早稲田の下宿で、一年間の留年生活を送りました。
銭湯からの帰り道には、よく「神田川」を口ずさんだものです。一人寂しく‥‥。
喜多條さんが作られた詞では、かぐや姫の「赤ちょうちん」「妹よ」のほか、
吉田拓郎さんや中村雅俊さんが唄った「いつか街で会ったなら」も、私のお気に入りの曲です。
♬ 何気ない毎日が 風のように過ぎていく この街で君と出会い この街で君と過ごす
この街で君と別れたことも 僕はきっと忘れるだろう それでもいつか どこかの街で会ったなら
肩を叩いて微笑んでおくれ
私にとっての青春時代の大切な曲と、その時代の懐かしい思い出を、
記憶の中にずっと残していただき、本当にありがとうございました。
喜多條さんのお名前と名曲の数々は、これからも決して忘れることはないと思います。