町立図書館で借りて来た『SHOE DOG(シュードッグ)~靴にすべてを。』
(フィル・ナイト著:東洋経済新報社)を読了しました。2018年の「ビジネス書大賞」受賞作品です。
印象に残ったいくつかの記述を、次のとおりこの日記に書き残しておきます。
・競争のコツは忘れることだと、私は陸上から学んだ。
この事実を私は今一度自分に言い聞かせた。自分の限界を忘れる。不安、苦痛、過去も忘れる。
「もう一歩も動けない」という自分の内なる叫びや甘えも忘れる。
忘れられなければ、それと向き合うことになる。
・私は大将、侍、将軍などについてできる限りの本を読んだが、
中でも夢中だったのは私にとっての英雄3人、チャーチル、ケネディ、トルストイの伝記だった。
暴力はまったく好まないが、極限状態でのリーダーシップについては興味があった。
戦争は究極の極限状態だが、ビジネスもある意味で戦争だ。
ビジネスは銃弾のない戦争だと誰かが言っていたが、私も同感だ。
・書物のように、スポーツは他人の人生を生きた気持ちにさせ、他人の勝利に関わった気持ちにさせてくれる。
それは敗北した場合も同じだ。最高のスポーツではファンの精神がアスリートの精神と融和し、
一つになって現実を超越し、神秘的な一体感が生まれる。
・勝つことは、私や私の会社を支えるという意味を超えるものになっていた。
私たちはすべての偉大なビジネスと同様に、創造し、貢献したいと考え、あえてそれを声高に宣言した。
何かを作り改善し、何かを伝え、新しいものやサービスを、人々の生活に届けたい。
人々により良い幸福、健康、安全、改善をもたらしたい。
そのすべてを断固とした態度で効率よく、スマートに行いたい。
滅多に達成し得ない理想ではあるが、これを成し遂げる方法は、
人間という壮大なドラマに身を投じることだ。
単に生きるだけでなく、他人がより充実した人生を送る手助けをするのだ。
そして、本書を読んで学んだ最も重要なことは、企業はバランスシート上のキャッシュ(現金)がなければ、
あっけなく潰れてしまうという冷徹な事実です。
今や世界的なブランドであるナイキを、その資金面で支えたのが、