秋晴れの快適なお天気のもと、町立図書館に行って、10月16日(日)から10月22日(土)までの、
朝日新聞一面コラム「折々のことば」を、まとめ読みしてきました。
この一週間で印象に残ったのは10月16日(日)、文化人類学者・石毛直道さんの
「乗り物の速度の速さに反比例して、風景や人びとの営みの発見はすくなくなる。」という「ことば」で、
いつものように鷲田清一さんの、次のような解説がありました。
『効率第一、目標に向かいまっしぐらという仕事の仕方は性に合わないと、文化人類学者は言う。
列車に乗れば「定められた軌道のそばの風景」しか目に入らない。
自転車だと、寄り道、回り道をするうち、思いがけない場面、面白い問題に遭遇する。
効率化は視野を狭める。未知の軌道に飛び込まなくなって、小粒の研究しかできなくなると。
随想集「道草を食いながら」から。』
う~む、なるほど‥‥。「効率化は視野を狭める」ですか‥‥。
ペーパードライバーで、外出にはもっぱら自転車を利用している私は、
思いがけない場面や面白い問題に遭遇するためには、たまには寄り道や回り道をすればいいのかしら‥?
ただ、効率化云々ではなく、「未知の軌道に飛び込む」のは、容易ではないように思います‥‥。