「小春日和」というよりも、「小夏日和」のようなお天気のもと、
町立図書館に行って、10月23日(日)から10月29日(土)までの、
朝日新聞一面コラム「折々のことば」を、まとめ読みしてきました。
この一週間で印象に残ったのは10月29日(土)、タンザニアの一女性の
「彼自身は何も持っていなかったけれど、困った時にたくさんの仲間から必要な支援を得られるのだから‥‥
持っているのとほぼ同じだ。」という「ことば」で、
いつものように鷲田清一さんの、次のような解説がありました。
『文化人類学者・小川さやかが調査地で知りあった女性は、初デートの時、
相手が借り物の服や靴、自動車で富裕さを装っているのを見抜くも、その彼と後に結ばれた。
いざとなれば頼れるネットワークがある、そのような「生きぬく総合力」が人の「甲斐性」だと確信して。
小川の連載論考「無条件の条件」(「一冊の本」10月号)から。』
う~む、なるほど‥。
これってまるで、『チョンキンマンションのボスは知っている』(小川さやか著)の世界のようです。
そして、鷲田さんの解説中の「生きぬく総合力」こそが、この私には欠けていると自覚しています。
ということは、「甲斐性なし」の私を伴侶に選んだ我が家の奥様は、
タンザニアの一女性と違って、人を見る目がなかったのでしょうね、きっと‥‥。(苦笑)