昨日の続きです‥。
6月30日(金)の朝日新聞一面コラム「折々のことば」は、安部公房の
「その日常を想像しえないということは、ひどく不気味なことなのである。」という「ことば」で、
いつものように鷲田清一さんの、次のような解説がありました。
『ヘビに対する人の異様な嫌悪は、樹上生活をしていた頃の天敵への恐怖の名残だとする説もあるが、
作家は、ヘビがわれわれヒトとほぼ同じ生活圏に棲息(せいそく)しながらその「日常」が知れず、
擬人化しにくいところに理由があると言う。
人は自らの日常にしがみついていると、その外にあるものがみな不気味に見える、
そんな「偏狭な視野の持ち主」になると。「砂漠の思想」から。』
う~む、なるほど‥‥。
「人は自らの日常にしがみついていると、その外にあるものがみな不気味に見える」ですか‥。
私の場合、ヘビにはそれほど嫌悪感を抱かないのですが、
手のひらサイズの蜘蛛やゴキブリを家の中で発見すると、強烈な嫌悪感を抱きます。
同じ生活圏に棲息しているとはいえ、こればかりはご勘弁を願いたいです。
「不気味なものは不気味なもの」ですよね‥。
ご指摘の「偏狭な視野の持ち主」とは、ちょっと次元が異なるように思います‥‥。