しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

「逃げられない社会」の次は?

雨模様のお天気だったので、傘を手にして徒歩で町立図書館に行き、

6月25日(日)から7月1日(土)までの朝日新聞一面コラム「折々のことば」を、

まとめ読みしてきました。


この一週間で印象に残ったのは、6月25日(日)と6月30日(金)の「ことば」でした。

まず、6月25日(日)は、西田正規さんの

「ある時から人類の社会は‥‥逃げられる社会から逃げられない社会へと、生き方の基本戦略を大きく変えた」

という「ことば」で、いつものように鷲田清一さんの、次のような解説がありました。


『数千万年続いた高等霊長類の遊動と離合集散の生活を人類は約1万年前に放棄し、定住を開始した。

 そのことで環境汚染、疫病、成員間の確執など、

 遊動することで解消できた諸困難を内に抱え込むことになったと、人類学者は言う。

 ストレスフルな儀礼や禁忌や掟の体系を設定せざるをえなくなったと。

 「人類史のなかの定住革命」から。』


う~む、なるほど‥‥。

現在学んでいる放送大学の哲学のテキストには、

地球誕生の46億年前を1月1日とし、現在を12月31日として1年に換算すると、

・人類が登場するのは700万年前で12月31日午前11時前

・現生人類が登場する30万年前は12月31日が終わる35分前

・農耕を始めたのは1万1000年前で1分16秒前 との説明がありました。


定住を開始したのは、おそらく農耕を開始した時期と重なるはずだから、

地球の歴史から考えると、「逃げられない社会」へと生き方基本戦略を変えたのは、

「ついさっき」ということになります。

諸困難を内に抱え込むことになった「逃げられない社会」の次は、どんな社会が待ち構えているのかしら‥‥?