しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

ほんとうの正義

高松地方気象台は今日、「四国地方が梅雨明けしたとみられる」と発表しました。

6月に梅雨明けするのは初めてで、梅雨の期間も過去最短の15日間だったそうです。

冬の寒さと同じくらい夏の暑さも苦手な私には、試練の日々が続きます‥‥。


さて、昨日は町立図書館に行って、6月19日(日)から6月25日(土)までの、

朝日新聞一面コラム「折々のことば」と「天声人語」を、まとめ読みしてきました。

この一週間で印象に残ったのは、6月19日の「折々のことば」でした。


やなせたかしさんの、「正義は或る日突然逆転する。正義は信じがたい。」という言葉で、

いつものように鷲田清一さんの、次のような解説がありました。

『戦中の軍隊生活と戦後の社会を生きて、このことを骨身で悟ったと漫画家は言う。

 「正義のために戦うのだから生命をすてるのも仕方がない」のでは断じてない。

 命を捧げうる別の正義を謳うのも自分は拒む。完全無欠の人だけに可能な大げさな正義ではなく、

 飢えた人がいればそっと一片のパンを差し出すこと。それがアンパンマンの原点だと。

 「アンパンマンの遺書」から。』


そして、翌20日も、やなせたかしさんの、次のような言葉でした。

「ほんとうの正義というものは、けっしてかっこうのいいものではないし、

そして、そのためにかならず自分も深く傷つくものです。」


はぃ、やなせさんの語る「正義」は奥が深く、哲学的ですよね‥。

子どもたちも、アンパンマンから「ほんとうの正義」を学んでいるのかな‥‥?


一方、この一週間の「天声人語」には、印象に残るコラムはありませんでした。

普段、日経新聞一面コラム「春秋」を読み慣れているせいでしょうか、

私には、今の「春秋」が、かつての「天声人語」(天の声、人をして語らしむ)のように思えてなりません。