古本屋で幸運にも見つけた「14歳の君へ~どう考えどう生きるか」
読書好きの12歳(小学6年生)の孫娘が、14歳になった時にプレゼントするつもりで購入したのですが、
そのまえに自分が読んでみることにしました。
67歳の私が読んでも、十分に説得力がある内容で、例えば、次のような印象に残る記述がありました。
『学問をするということは、いつも知りたくて考えてきた人間の知性の営み、
その長い歴史的営みに参加するということだ。これはずいぶん魅力的なことだと思わないか。
科学も文学も、過去のどんな立派な人が残した仕事も、
自分と同じように知りたかった人間がしていた仕事だと思うと、
何だかいとしくて懐かしいような感じになるはずだ。』(勉学)
『どんな生活、どんな職業であっても、生きている限り、不幸は必ずやってくる。
つらくて苦しくて、自分はなんて不幸なんだろう、そういう時は誰にでも必ずやってくる。
だけど、不幸は、いかにそれが外からやってくももののように見えても、
やはりどこまでも自分の心が作り出しているものなんだ。
不幸だと思うその心が不幸なんだ。幸福だと思うその心が幸福なんだ。
幸福も不幸も自分の心のありようなのだということを忘れさえしなければ、
これからの人生、どんな困難に出合っても、君は幸福になることをあきらめずにいられるはずだ。』(幸福)
『君は、本当の人生と、ウソの人生と、どっちを生きたいと思うだろうか。
本当の人生とは、人は必ず死ぬという事実をしっかりと受け止めて、しっかりと生きていく人生だ。
ウソの人生とは、人は必ず死ぬという事実から逃げて、ごまかしながら生きていく人生だ。
事実を受け止めるのは怖いから、見ないようにして、面白おかしく生きようとするのだけど、
そんなのはウソだということを、じつはその人は必ずわかっている。
一方、本当のことは、本当のことなんだから、受け止めてしまえばもう怖いものはない。
さて、君はどっちの人生を生きたいと思うだろうか。』(人生)
はぃ‥、本書はまさに「人生の教科書」です。
孫娘だけでなく、多くの若い人に読んでもらいたい、価値ある一冊です‥‥。