しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

「歴史」と「歴史家」についての名言

遅ればせながら、『歴史とは何か』(E・H・カー著:岩波新書)を読了しました。

あまりにも有名な「歴史とは歴史家と事実の間の相互作用の不断の過程であり、

現在と過去との間の尽きることを知らぬ対話なのである。」という名言のほかにも、

本書には、「歴史」と「歴史家」についての次のような名言がありました。


・世論を動かす最も効果的な方法は、都合のよい事実を選択し配列することにある。事実はみずから語る。

・歴史家の主たる仕事は記録することではなく、評価することである。

・歴史家は個人であると同時に歴史および社会の産物である。

・歴史家というのは、「なぜ」と問い続けるもので、解答を得る見込みがある限り、彼は休むことができない。

・歴史的事件の絶頂でなく、その谷底を進んで行く集団や国民にあっては、

 歴史におけるチャンスや偶然を強調する理論が優勢になる。

・「なぜ」という問題とは別に、歴史家はまた「どこへ」という問題を提出するものである。

・歴史とは、人間がその理性を働かせて、環境を理解しようとし、

 環境に働きかけようとした長い間の奮闘のことなのである。 


このほか、著名な哲学者たちの、次のような名言も引用されていました。

・ある時代の偉人というのは、彼の時代の意志を表現し、時代の意志をその時代に向かって告げ、

 これを実行することの出来る人間である。彼の行為は彼の時代の精髄であり本質である。(ヘーゲル

・合理的なものは現実的であり、現実的なものは合理的である。(ヘーゲル

・歴史はあらゆる女神の中でも恐らく最も残忍な女神であろう。

 戦争と限らず「平和」な経済的発展においても、

 この女神は死骸の山を越えて勝利の戦車を引いて行く。(エンゲルス

・哲学者たちはただ世界をいろいろと解釈して来たが、

 大切なのは世界を変えることである。(フォイエルバッハ


私のおぼろげな記憶では、本書の原典が大学時代の英語授業のテキストだったと思います。

清水幾太郎先生が訳された本書も、とても難解な記述がありました。

その難解な記述を理解するうえで、上述の名言の数々がとても参考になりました‥‥。