しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

危機管理の5原則

日経Bizアカデミーの「日経キァリアアップ面連動企画」では、
20世紀最高の経営者に選ばれた米ゼネラル・エレクトリック
最高経営責任者ジャック・ウェルチが書いた『ウィニング』を連載中です。

連載の二回目は、「リーダーの条件」ですが、
「危機的事件に対処する方法」についても書かれています。

20年間ゼネラル・エレクトリック最高経営責任者であったウェルチは、
いくつもの大きな事故や不祥事に自ら直面したそうですが、
そうした経験から5つの「危機管理の前提」をあげています。

その5つの前提とは、
 ①問題は見かけよりもひどい。
 ②この世に秘密にしておけることは何もなく、やがてすべてが白日の下にさらされる。
 ③あなたやあなたの組織が危機に対処する姿は、最悪の形で報道される。
 ④業務手順と人を変えざるを得ず、血を見ることなく収拾できる危機はない。
 ⑤組織は生き残り、危機的事件のおかげでさらに強くなる。

そして、次のような解説があります。
『おそらく、一番大切なのは最後の点、
 危機を学ぶ「チャンス」としてより強くなることでしょう。
 リーダーが率先して「率直」なコミュニケーションを行い、
 自ら間違いを認め、何が間違っていたのかをあぶり出していかなくてはなりません。
 そのためには事故や失敗について、
 社員が自由に意見を言える雰囲気「心理的な安心感(psychological safety)」の
 醸成にリーダーが心を砕く必要があります。』

確かに、「談論風発」というか、
自由闊達に議論できる「風通しのよい職場」は大切で、
職場の上司は、この「風通しのよい職場」という言葉を使われることが多いのですが、
そういう上司に限って、
コミュニケーション能力に欠けることが多いと感じるのは私だけでしょうか?