最近になって、国家公務員の
「生涯設計総合情報提供システム」というWebサイトがあることを知りました。
定年を迎えると、それまでと大きく生活環境が変わることは、
私は現在、身をもって体験中ですが、
このWebサイトではその事例として、次のようなものが挙げられていました。
①自由に使える時間が増える
②収入が減る
③主な活動領域が居住地域となる
④家族と接する時間が増える
⑤公務での人間関係が徐々になくなっていく
⑥公務での価値観や肩書きが通用しなくなる
⑦副次的な避難場所がなくなる
私の新しい勤務先は、以前と比較して休みが少ないため、
自由に使える時間や家族と接する時間は、かえって少なくなりました。
そして、②、⑤、⑥及び⑦は、まったくもってそのとおりとなりました。
②の「収入が減ること」の覚悟は、ある程度できていましたが、
問題は⑤と⑥と⑦で、それぞれ次のような解説がありました。
まず、⑤の「公務での人間関係が徐々になくなっていく」は、
『公務の職場を離れると、これまでの職場の人間関係が徐々になくなっていきます。
そのために、体験したことのない孤独感や寂りょう感に
さいなまれることもあります。』
次に、⑥の「公務での価値観や肩書きが通用しなくなる」は、
『定年後は、公務に対していかに強い思い入れがあっても、
そこから離れて一個人に戻ることになります。
これまでの言動のより所であった公務での価値観の転換を
迫られるケースもあるでしょうし、定年前の肩書きは通用しなくなります。』
最後に、⑦の「副次的な避難場所がなくなる」は、
『定年前は、職場が、結果として家庭や居住地域での
煩わしい事柄からの避難場所になっていたケースがあるかもしれません。
しかし、定年後は、このような副次的な逃避場所がなくなります。』
う~む、「痛いほど」、いや、「涙が出るほど」よく理解できます。
人生は、自分が思い描いていたとおりには、なかなかならないものですね…。