今日18日の日経新聞に掲載されていた、
EPSONの全面広告を眺めていたところ、そこでページをめくる手が止まりました。
その広告には、作家・村上龍さんが、『「時」が示す、新しい道』というタイトルで、
次のような自筆のショートエッセイを書かれていました。
『自由とは、選び取ること。迷いは、常にある。目の前には、分岐するいくつもの道がある。
誰も通ろうとしない、もっとも険しい道を選ぶ。立ち止まったり、戻ったりしない。
進むうちに、「時」が刻まれるのがわかる。
懐かしい感覚、こうやってこれまでも進んできた。
そして、時の流れとともに、「これが、新しい道だ」と気づく。』
このショートエッセイを読んで、亡くなった母方の伯母のことを思い出しました。
子供の頃の甘ったれた私に、いつも説いていた言葉に、
『しんちゃん‥、あなたのこれからの人生で、道が二つに分かれて迷ったときには、
苦しい方の道を選びなさい。楽な方の道を選んで、後々、後悔しないように‥‥』がありました。
果たして私は、この伯母の言葉を、忠実・誠実に守った人生を送ってきたのだろうか‥‥?
自問すると、「忸怩たる思い」があります。