しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

嵐の前の静けさ

台風14号が近づき、明日は大荒れの天気が予想されるため、

今日は午前中に妻と二人で、数日分の食料品の買い物に行きました。

皆さん考えることは同じなのか、エミフルMASAKIは、大勢の買い物客で混雑していました。


今日は終日、雨が降り続きましたが、風はほとんど吹きませんでした。

「嵐の前の静けさ」のようです‥‥。

記憶の中の一品

今日の愛媛新聞生活欄の「ふるさとの風景」(第468話)は、「アルミのおかず入れ」が題材でした。

いつものように、本県大洲市出身のイラストレーター・村上保さんが描いた切り絵とともに、

次のような文章がありました。


『アルミの弁当箱は、たいていご飯とおかずを分ける仕切りがついている。

 ただこれには、おかずの汁が漏れるという難点があった。それを解決したのが同じ材質のおかず入れだった。

 この小ぶりの箱のフタにはゴムパッキン、箱の両脇にフタを押さえるフックが付いていて、

 汁漏れを防いでくれた。‥‥』


高校生の頃、亡き母が持たせてくれたお弁当が、この「アルミのおかず入れ」でした。

毎日のおかずを楽しみにしていましたが、なかでも私のお気に入りは、

玉子焼き、そしてピーマンと鶏ささみの炒め物でした。


村上さんは、プラスチックの食品密閉容器が登場し、

アルミのおかず入れは役目を終えたと思っていたところ、その形が可愛いと、

本来の用途のほかに、レトロな小物入れとして今も人気があるそうだ、とも書かれていました。


私にとっても「アルミのおかず入れ」は、「記憶の中の一品」です‥。

ぜひもう一度、どこかでお目にかかりたいものです‥‥。


追記

台風14号が近づいているせいか、午後から風が強くなってきました。

すだれを窓から外し、風で飛ばされそうなものを物置に入れました。

このところ、まとまった雨が降っていないので、適度な雨だけ降ってくれればいいのですが‥。

でも、どうやらそういうわけにもいかない、厄介な台風のようです‥‥。

思考回路が支離滅裂に‥

今日も蒸し暑い一日となりました。

午後3時頃からは雲が厚くなって、短い時間でしたが小雨がパラパラと降りました。


さて、父が高齢者福祉施設に入居して早や3カ月が経過しました。

父の身の回りの世話が無くなり、自由な時間が増えているはずに、私の気持はなんだか落ち着きません。

特に、ここ数日は、父が骨折したこともあって、

施設でどんな思いで過ごしているのだろうかと、気が気でなりません。


少しでも気を紛らわそうと、自宅ではテレビを見たり、新聞を読んだり、本を読んだり、

そして、パソコンでポットキャストを聴いたり、ブログを読んだり、ニュースを閲覧したりしていますが、

とにかく最近は、情報を入手するコンテンツがあまりに多くて、かえって困惑することがあります。


そぅ、思考回路が支離滅裂になりそうなんです‥。

仕事をリタイアした年金生活者の、ぜいたくな悩みなのかもしれません‥‥。

「高嶺の本」?

今日も厳しい暑さとなりました‥。

西日が当たる和室は、日中、33℃を超えていました。とても9月中旬の気温とは思えません‥‥。


さて、今日はこの暑さの中、町立図書館に行って、9月4日(日)から9月10日(土)までの、

朝日新聞一面コラム「折々のことば」を、まとめ読みしてきました。

この週は、社会学者・岸政彦さんの編著「東京の生活史」に関連した「ことば」が二つありました。


まず、9月6日(火)は、岸政彦さんご自身の

「語りというものはいつも、「そういえば」‥‥「話は変わるけど」「関係ないけど」

このようにして始まるものが、いちばん面白い。」という「ことば」で、

いつものように鷲田清一さんの、次のような解説がありました。


『ほんの切れ端であっても、生活の小さな語りからはよく、予想もしない言葉が飛び出してくる。

 その豊穣(ほうじょう)さにふれるには、何かを期待しつつ聞くのではなく、

 ひたすら「積極的に受動的」になることが肝要だと社会学者・作家は言う。

 150人のインタビュアーによる東京在住150人の聞き取りを編んだ

「東京の生活史」のあとがきから。』


次に、9月8日(木)は、イヴァンカ・ギヨームさんの

「私の人生には、たくさんのKirin(麒麟〈きりん〉)がいる」という「ことば」で、

鷲田清一さんの解説は次のとおりです。


『日本の障害者運動を研究するフランス人で、自身も障害を持つ黒人女性。

 障害は近視と同じ、個人の特徴の一つなのに、麒麟みたいに勝手に造形されるという。

 何をするにも先に無理と決めつけられ、それ以上聞かれない。

 ここで人が直面するのは「障害」ではなくむしろ「不自由」。性別や国籍についても同様だと。

 「東京の生活史」(岸政彦編)から。聞き手は末松史さん。』


はぃ、どちらも含蓄に富んだ「ことば」とその「解説」です。

面白そうな本なので、アマゾンで検索してみると、その値段はなんと4,620円でした。

「高嶺の花」というか、「高嶺の本」ですね‥。

年金生活者の私には、高額な本は手が届きそうにないので、

これからもできるだけ、町立図書館で借りられる本を読もうと思っています‥。

不本意ながらの選択

父の大腿骨頸部骨折の件で、先週の金曜日に受診した整形外科に行ってきました。

私と妻と、そして入居施設の管理者の方の三人です。


まず、家族としては手術を希望する旨、先生にお伝えしましたが、

「家族が手術を希望する病院を決ていただければ、その病院に紹介状を書きます。」、

「お父さんは高齢で持病があることから、手術は極めてリスクが高いです。」、

また、「コロナ禍で医療現場はひっ迫しています。」と、その先生は念を押すように言われるので、

結論としては、不本意ながら保存的治療を選択することにしました。(患者や家族の立場は弱いんですね‥)


ただ、「患部の痛みは徐々に和らぎ、順調に回復すれば車椅子にも乗れるようになれる」とのことなので、

家族としては希望を捨てずにその日を待ちたいと思います。

父にとっては忍耐の日々が続きますが、父ならきっとこの苦境を乗り越えてくれると信じています‥。