「経営センスの論理」(楠木 建著:新潮新書)を読了しました。
アマゾンのカスタマーレビューを読むと、
本書に対する辛辣な批評も見受けられましたが、
「経営」や「戦略」というものに、ずぶの素人である私は、
気軽に「経営の骨法」について学べたので、購入してよかったと思っています。
以下、本書の中から、印象に残った名言を抜き出してみました。
・競争戦略の本質は「違いをつくること」にある。
・優れた経営者というのは抽象化してストーリーを理解し、
その本質を見破る能力に長けている。
・イノベーションの本質は「非連続性」にある。
・イノベーションの技術進歩とは異なる。
既存の価値を連続的に増大させるだけでは、
技術進歩ではあってもイノベーションとはいえない。
・イノベーションは供給よりも需要に関わる現象だ。
供給側の目で見てどんなに「スゴイ」ものであっても、
顧客の心と体が動かなければ、イノベーションではない。
・「できる」と「する」の間には深くて大きな溝がある。
このことについての深い理解がイノベーションを成功させるうえでのポイントとなる。
・未来を予測したり予知する能力など必要ない。
いまそこにあるニーズと正面から向き合い、その本質を深く考える。
大きな成功を収めたイノベーションはその点で共通している。
まだまだありますが、続きは明日にします。
話は変わりますが、
『「できる」と「する」の間には深くて大きな溝がある。』というフレーズは、
どこかで聞いたことが……と思っていましたが、やっと思い出しました。
「黒の舟歌」の歌詞に、
『男と女の間には深くて暗い川がある……』というのがありました。
全然関係なかったですね。失礼しました。
- 作者: 楠木建
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2013/04/17
- メディア: 新書
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