今日17日の朝日新聞「天声人語」を読んで、
「フレイル」という言葉があることを知りました。
年を取り、筋力や活力が低下した状態をそう呼ぶそうで、
もともとは、英語のfrailty(フレイルティー)が語源、
「もろさ」、「はかなさ」、「弱さ」などを意味するとのことです。
また、コラムでは、日本老年医学会が、
「健康と病気の中間的な段階をフレイルと呼ぶことにした」と書かれています。
そのまま放っておくと介護が必要になるような状態で、
「疲れやすくなる」、「歩くのが遅くなる」、「体重が減る」といった要件が三つ重なると
フレイルに認定されるそうです。
この要件を私に当てはめてみると、
「疲れやすくなる」のは、今に始まったことではなく、
「体重が減る」のは、子どもの頃から身長の割に痩せていて、
さらに十二指腸潰瘍で胃を切除してからは、「太る」という経験をしたことがありません。
問題は、「歩くのが遅くなる」です。
そういえば最近、街を歩いていると、
後ろから人に追い抜かれることが多くなったような気がします。
ドキッ…!これも加齢による身体の衰えなのかな…?
ここまで書いて思い出しましたが、
あれほど苦しんでいた「五十肩」の痛みが、最近ほとんどなくなりました。
一体全体、私の身体にどのような変化が生じたのでしょう?
医者からもらった痛み止めの薬と湿布は、とっくの昔に無くなっているし、
無くなったからといって病院に行くわけでもないし、
特段のストレッチ運動をしているわけでもないし……。
気温が暖かくなったというか、暑くなったことが、
寒がりの私の筋肉には、良い影響を与えているのでしょうか?
いや、本当はその逆で、
筋肉がほとんど固まってしまったので、痛みも感じなくなったのかもしれません。
『歳(とし)重ね丸くなるより固くなる』
コラムに書かれていた「還暦川柳」の言葉が、重く圧(の)し掛かってきます。