今日16日の日経新聞「池上彰の大岡山通信・若者たちへ」は、
『大学で学ぶ教養とは』でした。
今日のコラムのなかで、印象に残った言葉が二つあります。
一つは、慶応義塾の元塾長・小泉信三さんの
「すぐ役に立つことは、すぐ役に立たなくなる」という言葉です。
この言葉の意味するところを、池上さんは次のように解説されています。
『逆に言えば、すぐには役に立たないけれど、
まるで漢方薬のように、じわじわと効いてくるものもあります。
それが教養というものなのでしょう。』
もう一つは、フランス文学者・鹿島茂さんの
「大学で教養を学ぶとは、方法論を身につけること」という言葉です。
池上さんは、
『(鹿島さんは、)ヤマト運輸の小倉昌男さんが
吉野家の牛丼をヒントに個人宅配を考えついたという例を引き、
「他分野のやり方を応用することで画期的なイノベーションが生まれることがある。
教養とは多分野の方法論を学ぶことなんですね」と語っています』と、
鹿島さんの言葉を紹介されたうえで、
「多様な知識や方法論を学生時代に習得する。
そういう教養があるからこそ、ビジネスで威力を発揮できる。
これぞ教養の効用なのです。」と述べられています。
う〜ん、そうだったのか…。
ヤマト宅配便が吉野家の牛丼をヒントに生まれたことを初めて知りました。
でも、どうして牛丼が個人宅配に結びつくのかしら……???
戦力を「一点」に集中させるということかなのかな…??
どうやら私は、大学時代に、
「他分野の方法論を学んでいない」、すなわち「教養を学んでいない」ようです。
だから仕事でも威力が発揮できないのですね。(反省)