時事通信社の配信記事によると、
個人(家計)が保有する金融資産は、1630兆円とのことです。
具体的には、次のような報道内容でした。
『日銀が18日発表した資金循環統計によると、
個人(家計)が保有する金融資産の残高は
2013年度末時点で前年度比3.3%増の1630兆円と、5年連続で増加した。
安倍政権の経済政策「アベノミクス」への期待感から株式や投資信託の購入額が膨らみ、
12年度末の1579兆円を上回って年度末ベースで過去最大を記録した。
内訳は株式・出資金が11.3%増の148兆円、
投資信託が10.2%増の78兆円、現金・預金も2.1%増の865兆円だった。
家計の資産から借り入れなど負債を差し引いた純資産も1262兆円と過去最大。』
へぇー…。あるところにはあるのですね。
おそらく、一部の資産家と高齢者が、その大部分を持たれているのでしょうけど…。
一方、財務省の「日本の財政関係資料」を読むと、
「国及び地方の長期債務残高」は、
平成26年度末に1,010兆円(対GDP比202%)に達し、
初めて1,000兆円を超える見込みであることが記載されています。
(一口に「債務残高」といっても、各種統計によって数字は異なります。
「国債及び借入金現在高」ベースでは、26年度末1,144兆円となるようです。)
う〜ん、個人の純資産が過去最大となったとはいえ、
「国債残高及び借入金現在高」が、この数字に徐々に近づいているようです。
これまでは、個人の金融資産がある限り国債は発行しても大丈夫という、
ある種の「安心感」があったのでしょうけど、これからは、そうはいかなくなりそうです。