ゴリラなど霊長類研究の第一人者である
山極寿一・京都大学学長へのインタービュー記事が、
今日21日の日経新聞「大学」欄に掲載されていました。
すごく共感できる発言が多かったので、
その発言を「つまみ食い」のように抜き出して整理してみました。
その内容は次のとおりです。
・英語は習熟する必要はあるが、たかが言葉だ。ツールの一つでしかない。
・重要なのは大学4年間で考える力をしっかり身につけることだ。
それには日本語で考えるのが一番だ。
・英語で考えることをやっても教養や思考力はさして深まらない。
・正解をひたすら暗記する受験勉強をしてきた高校生の多くが
大学に入って壁にぶつかっている。
高校の段階から、答えのない問題を考える力を
身につけさせる教育に変えていかなければならない。
このほか大学は社会人を多数受け入れ、社会人の学びの場にする。
・今すぐ役立つ人材ではなく、
未来の社会に向けて期待に応えうる人材を育てるのが国立大学の使命だ。
人文社会系は教養として重要だ。
山極学長が強調されていたのが「教養教育」の必要性です。
松本紘・前京大学長も
「厚い知識の積み重ねや深い教養がないと、独創的な発想は出てこない」
として教養教育を改革された、と記事には書かれていました。
私がこの歳になって、深く反省しているのは、
大学時代に法律の専門書ばかり読んで、
一般教養をおろそかにしてきたことです。
ですから、私の夢の一つに、
「知の拠点である大学で再び学び直すこと」があります。
なかなか叶えられそうにない夢ですが、
捨てないで持ち続けていようと思っています。