しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

役割と居場所

日経電子版5周年企画の
『住みやすい町、日本一「究極の地方創生」はこれだ!』を読んで、
地方自治とは何か」について、改めて考えるところがありました。

記事の舞台は、愛知県長久手市と吉田一平市長です。
記事によると、名古屋市に隣接する愛知県長久手市は、
人口5万人の一見何の変哲もないベッドタウンだけれども、
「快適度」「子育てがしやすい」といった各種調査で「日本一」に輝き、
今も人口流入が続いているそうです。

人口減によって、
2040年には日本の半数の自治体に消滅のおそれがあると指摘されるなか、
長久手市は何が違うのか、
その答えは、記事中の次の二つの文章にあると思いました。

『「地方自治は民主主義の学校と言われるが、
 市民に力がないと成り立たない」。
 だから、わずらわしい課題を住民に投げかけ、議論を起こし、
 時間をかけて考えながら合意を作り上げていく。
 その繰り返しが「自治の力」を高める。
 市役所は、そんな「場づくり」に徹する。』

『吉田はマニュフェストを嫌う。
 細かい政策は打ち出さず、フラッグ(目標)だけを謳う。
 しかも3つしかない。
 「役割と居場所があるまち」
 「助けが必要な人は全力で守る」
 「ふるさとの風景を子供たちに」』
 住民が外に出て交錯すれば、自ずとやるべきことが浮かび上がり、
 目標に近づいていく。そんな信念がある。』

この文章のなかでも、強く印象に残っているのが、
「役割と居場所があるまち」です。

私の住む町、松前町はとっても住みやすい町で、
私自身、ふるさと・松前町に愛着を持っています。
ですから、我が松前町も、
「役割と居場所があるまち」であってほしいと願っています。

そして、「自治の力」を高めるために、
「私自身は何ができるのか」をじっくり考えてみたいと思います。