しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

「懸命」の美しさ

日経新聞「春秋」は、一昨日は「写真」、
そして、昨日は「メダカ」の話題でした。

私もメダカのファンです。
大きな火鉢を再利用して飼育していますが、
毎年、1〜2匹という確率で増え、現在は大小9匹のメダカが泳いでいます。

毎朝、出勤前に餌をやり、休みの日には水替えをします。
それ以外には、あまり手間がかかりません。
日ごと、年ごとに成長していく姿を見るのが楽しみの一つです。

そんなメダカは、都会でも人気になっているそうで、
コラムには次のように書かれていました。

『都会で暮らす人間の間でもメダカが静かな人気である。
 気軽にガラス瓶や鉢で飼う愛好家が増え、花と一緒に花屋でも売るようになった。
 熱帯魚よりずっと安く手もかからない。
 黒メダカ、緋(ひ)メダカ、白メダカ、ダルマメダカ……。
 販売店をのぞくと、種類の多さに驚かされる。
 どれも、キッパリとした黒い点の目がいい。

 逆に金魚は売り上げが落ちているそうだ。
 パクパク、ひらひらと曲線的に泳ぐ金魚は優雅ではあるが、
 折れ線グラフのように潔く進むメダカの方が、なぜか見ていて透明な気分になる。
 日本社会を包む空気の流れが変わり始めたのだろうか。
 前へと進む勢いが出てきたとすれば、たしかに「遊泳」よりも「懸命」が美しい。』

う〜ん、「折れ線グラフのように潔く進む」ですか…。
上手い表現ですね…。

これを「日本社会を包む空気の流れ」と読むのは、
さすがに経済新聞のコラムニストだと感心しきりです。
景気もメダカのように前に進む勢いが出ればいいですね…。