しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

活読

今日は、後任者への引継ぎを済ませました。

 

プロ野球では、我が阪神タイガースが開幕カードで勝ち越し、

選抜高校野球では、四国で唯一勝ち残っている高松商業がベスト4に進出するなど、

私にとってはうれしい出来事が続いているのですが、

年度末・年度初めのこの時期は、

仕事に限らず飲み会などがあって、毎年なにかと慌ただしく、

開花し始めた桜をじっくりと愛(め)でるような「心のゆとり」がありません。

 

この時期の唯一の楽しみや安らぎは就寝前の読書なのですが、

本を読んでいてもいろいろと雑念が混じって集中できず、

ページをいたずらにめくっているようにも思います。

 

私淑する安岡正篤先生は、

『読書はただ読むだけでは駄目で、

 読みながらもその本を自己内部で賦活する必要がある。

 これを活読という。

 読みっぱなしならば、むしろ本に読まれていることになる。』

とおっしゃっています。

 

一言で読書といっても、安岡先生の言われている「本」とは、

おそらく「大学」や「論語」など、格式・格調の高い書物だと思われます。

真の教養人・知識人というか、一角の「人物」となるためのハードルは、

限りなく高いものがあります。