NHK「時論公論」のHPを読んでいて、
「ミレニアル世代」という言葉があることを知りました。
「ミレニアル」とは英語で「1000年の」という意味で、
西暦が1000年代から2000年代に変わる1000年に一度の節目に
社会に出てきた若い世代を指す造語であること。
「ミレニアル世代」といっても、特に決まった定義があるわけではなく、
ざっくりと言えば、「1980年以降に生まれ、20世紀から21世紀に変わった頃に
社会に出てきた30代半ばまでの若者達」であること。
番組HPには以上のような解説がありました。
次に、彼らが生まれ育った時代を振り返ると、
・物心がついた頃には冷戦は終わっており、米ソ対立の時代を体験していない。
・インターネット環境が整い、デジタル機器やソーシャル・メディアが
急速に発達した。
・日本ではバブル経済が崩壊して
「失われた20年」と呼ばれる低成長期に入り、
社会に出る頃にはリーマンショックの直撃を受けた。
・阪神・淡路大震災、アメリカの同時多発テロ、イラク戦争、東日本大震災、
IS=イスラミックステートの出現と、
深刻な危機が次々と世界を襲った時期だった。
こうした時代に多感な時期を過ごした若者達は、
どんな生活をしてどんな価値観をもっているのか、
ひとりひとりに個性があって一概には言えないが、
この世代の共通点として指摘されているのは、次のような特徴があるそうです。
「デジタル・ネイティブ」、「貧困と格差」、「未婚・晩婚」、
「個性重視」、「無党派」
若者文化に詳しい藤本耕平さんによると、
この世代は、ちょうど「個性を生かす教育」を目指して
学習指導要領が改訂された1992年(平成4年)以降に小学校に入学した世代で、
「既成の価値観や枠組み、世間の常識にとらわれず、
自分のフィーリングに合うものを自由にチョイスし、
ミックスし、アレンジして“自分らしさ”の完成を目指していく」
という特徴があると指摘されていました。
う~む、長々と番組HPの内容を引用させていただきましたが、
我が娘こそ、この「ミレニアル世代」そのものです。
1985年(昭和60年)に生まれ、1992年(平成4年)に小学校に入学し、
「ゆとり教育」を受けて育ったので、
基本的に「人との競争」というものを好まず、とことんマイペースです。
物心がついたときにはバブルが崩壊し、その後、日本は長い低迷の時期に入ります。
昭和30年に生まれ、高度経済成長の恩恵をたっぷりと受けて育った
私の世代とは大違いです。
娘との価値観の違いに、時には唖然とすることがありますが、
番組HPがいみじくも指摘しているように、
「既存の枠組みにとらわれない彼らの柔軟な発想と活力が
社会の閉塞状況を打ち破ってくれるかも知れません。」
♪ 君の行く道は希望へとつづく
空にまた 陽が昇るとき 若者はまた 歩きはじめる
ザ・ブロードサイド・フォーの名曲「若者たち」の歌詞にあるように
いつの時代であっても、未来は若者たちのものです…。