日経新聞「やさしい経済学」で連載されていた『シニア雇用の人事管理』は、
昨日14日が最終回(第10回)で、その最終回の内容は、
シニア社員がいきいきと働くために求められる
「仕事の意識・行動」とは何か、について書かれたものでした。
記事では、高度な専門能力を持っていることに越したことはないが、
それ以上に重要なのは、新しい役割で活躍するための基盤となる
「プラットフォーム能力」を持つことだとして、
「健康であること」、「働く意欲のあること」という基本のほかに、
次の3つの能力が必要になると書かれていました。
第一は、過去にとらわれずに新しい役割に前向きに向き合うことができる
「気持ち切り替え力」。
定年前の地位や働き方に固執するようでは、
「気持ち切り替え力」はないということになる。
第二は、新しい役割に合わせて人間関係を構築できる「ヒューマンタッチ力」。
担当者(プロ)としての役割が求められる多くのシニア社員は、
職場の若い同僚と水平的な目線で人間関係を作ることが大切になる。
さらに、部下のいない担当者になれば、自分の仕事は自分ですることになるので、
担当者として当然持っていなければならないITなどの
「テクニカルスキル」 (お一人様仕事能力)を持っている必要がある。
元部下や若い同僚にいつまでも頼れない。
う~む、なるほど……。
「気持ち切り替え力」、「ヒューマンタッチ力」、「お一人様仕事能力」ですか…。
いずれも、今の私には耳の痛いお話です。
このほか、連載の第9回に書かれていた、次のような記述も印象に残っています。
『多くのビジネスパーソンは、仕事経験のない新人として入社し、
職業人として成長しながら上のポジションを目指す
「上る」キャリアを目標にしてきたはずです。
しかし、定年後も働き続けることになれば、
最後まで「上る」を続けることは難しく、
職業人生のある時点でキャリアの方向を「下りる」に切りかえる必要があります。』
はぃ、分かりました。
いろいろな方がアドバイスされているように、
「人生後半は下り坂を歩く」という自覚が大切ということですね……。