しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

明日から新年度

このところよく晴れて、初夏のような天気が続いています。

この陽気で、我が家の庭のヤマモミジは、新芽があっという間に芽吹き始めましたし、

ドウダンツツジは、白い提灯のような花が、遠慮がちに顔を覗かせています。

f:id:miyoshi_s:20180401090738j:plainf:id:miyoshi_s:20180401090650j:plainf:id:miyoshi_s:20180401090823j:plain


また、先週は3分咲きだった松前公園の桜は、満開のピークを過ぎようとしていましたが、

たくさんの人がその美しい容姿を、名残を惜しむかのようにカメラに収めていました。

f:id:miyoshi_s:20180401093018j:plainf:id:miyoshi_s:20180401093132j:plainf:id:miyoshi_s:20180401093303j:plain


さて、「魔女の宅急便」などで知られる児童文学作家の角野栄子さんが、

「児童文学のノーベル賞」といわれる国際アンデルセン賞の作家賞に選ばれたことを受けて、

今日の朝日新聞天声人語」には、次のようなことが書かれていました。


『 ~(略)~ ほうきで飛ぶ魔法を使い、新天地で小さな宅急便屋を始める物語は、

 各国で読まれている。角野さんは先週、「国際アンデルセン賞」の作家賞に選ばれた。

 アニメ映画でご存じの方もおられよう。製作に関わった鈴木敏夫さんは作品を読んだ時、

 読者はむしろ若い女性ではないかと感じた。

 「田舎から都会に出てきて働く女性たちのことを描いた本」だと思ったと取材で述べている。

 忙しそうに歩く人を見て、理由もなくおびえる。

 町の何もかもが知らんぷりした顔で動いているように見え、なじめない。

 「こんなことじゃいけない。何かあたしにできるものを見つけなくちゃ」。

 キキの焦りは、痛々しくもまぶしくもある。就職や進学で新天地に赴く。

 必要なのは、小さな魔法の力かもしれない。怖がらずに話しかけられる魔法。

 寂しいときにもめげない魔法。ひとりの時間を大切にできる魔法……。

 新生活の助けになってくれれば。読んでいてキキの両親に目が行くのは我が年齢のせいか。

 厳しく励ます母親、「うまくいかなかったら帰ってきてもいいんだよ」と言う父親。

 日本のあちこちにキキとその親たちがいる。4月がまた巡ってきた。』


明日から新年度がスタートします。人事異動などによりメンバーが入れ替わる新年度は、

何度経験しても、期待と不安が入り交じって極度に緊張します。

私はもう魔法が効くような年齢ではないけれど、心と身体のバランスに留意しながら、

明日からも日々の仕事を着実にこなすことができれば‥‥、と思っています。