昨日の日経新聞「こころの健康学」に、
認知行動療法研修開発センターの大野裕先生が、
『行動や外見、変えてみる』というタイトルで、次のようなことを書かれていました。
『気持ちが落ち込むと何をするにもおっくうになる。
外に出るのも面倒になり何をするでもなく家の中で過ごすことが多くなる。
もちろん疲れたときに体を休めるのは大切だ。
しかし気力が出ないからといって家の中で何もしないで、
あれこれ良くないことを考えながら時間を過ごしていると、
ますます気力が無くなるので注意が必要だ。
このようなときには思い切ってそのときの気分とまったく違う服装をしたり、
行動をしたりするのも一つの方法だ。
1月の本欄で紹介した「アウトサイドイン」の考え方だが、
外見や行動を変えることで、こころの状態を変えるようにする。
態度や行動といった外面から、こころという内面を変えていくのだ。
こころが元気なときには明るい気持ちになり、活動的になる。
しかし逆の動きが起こることも多い。
特にこころの元気がないときには、無理のない範囲で、
外面から内面を変えるアウトサイドインのアプローチを試してみてもよい。
元気がないときに何かをするのはおっくうかもしれないが、
そうしたときこそ、明るい色の服を着て家の外に出てみるとよい。
そして、背筋を伸ばしてほほ笑みながら、軽快な歩調で歩いてみる。
そうすると意外と気持ちが晴れてくることがある。』
う~む、なるほど‥‥。この記事を読んで思い当たることがありました。
一昨日の「高校卒業45周年記念同期会」には、63歳の私には少し派手だと思ったけれど、
妻の勧めもあって、明るい黄色の春物のセーターと、
以前、娘が選んで買ったジーンズを着ていきました。下の写真の左端が私です。
この服装も後押しして、この日は終日、皆の前で明るく振舞えたのではないかと思います。
道後の街の散策も含め、大野先生ご指摘の「アウトサイドイン」を、図らずも実践したことになりました。