今日は、町内中心部にある皮膚科を受診した帰りに、「義農公園」に立ち寄りました。
園内に咲く桜の花と、その桜吹雪が、とても美しかったからです。
松前町にある「義農公園」は、享保の大飢饉の際、後世に麦種を残すため、
自らの命を犠牲にして亡くなった、郷土の偉人・義農作兵衛翁の墓地と、その神社がある公園です。


ちなみに、作兵衛翁に関する俳句として思い浮かぶのは、次の二句でしょうか‥‥。
初雛も 知るや義農の 米の恩(正岡子規)
義農名は 作兵衛と申し 国の秋(高浜虚子)
さらに、聖書「ヨハネによる福音書」の、次の言葉を連想するものがあります。
一粒の麦、地に落ちて死なずば、唯一つにてあらん、もし死なば、多くの実を結ぶべし
吹く風に散りゆく桜を見て、松前町民に連綿と語り継がれている、「義農精神」を思い起こした次第です。