今日の日経新聞一面コラム「春秋」を興味深く読みました。その全文を次のとおり引用させていただきます。
・「21世紀に求められるスキルとは何か」。
ラジオの語学番組「実践ビジネス英語」の寸劇の中で、
グローバル企業の社員たちがこんなテーマでやり取りしていた。舞台は米国のニューヨーク。
さまざまな意見が飛び交うなか、56歳の広報担当マネジャーがこうまとめる。
・「批判的思考力、コミュニケーション力、そして協調性ですね」。
可視化や数量化が難しい「ソフトスキル」と呼ばれているという。
経済の変化が速まり「環境に適応し、柔軟に対処できることが重要になっている」
と別の人物も賛同していた。
一方で3つを備えた人材は、そういないという嘆きの声もあり、うなずけた。
・いの一番の批判的思考力だが、むろん、相手の欠点を攻める趣旨ではない。
問題を独創的な方法で解決すること、失敗を恐れず、そこから教訓を得ることと例示されている。
この力を養うには学びを続ける姿勢が大切という。
番組の講師、杉田敏さんはビジネスの経験が豊富だ。テキストは実感を踏まえたものに違いない。
・杉田さんは、大統領らを輩出したケネディ家の家訓「人生は公平と思うな」も引いている。
理不尽な現実へのがまん強さ、挫折から立ち直る力もビジネスでは重要だ、と伝えたいのだろう。
コロナ禍で就職・転職活動が思うに任せない人が増えていると聞く。
ソフトスキルを磨くことで一筋、光が見えてくるかもしれない。
う~む、なるほど‥‥。
21世紀に求められるスキルとは、「批判的思考力」、「コミュニケーション力」、「協調性」という
「ソフトスキル」なのですね。
特に、「批判的思考力」を養うには「学び続ける姿勢が大切」という記述には、
大いに納得するところがありました。
このコラムを読んで、「就職活動でどの企業からも高い評価を受ける学生には
明らかに共通したスタンスがある」ことを、以前、この日記で紹介したことを思い出しました。
それは、「自立心」、「向上心」、「責任感」の三つが揃っていることでした。
こちらも、可視化や数量化が難しい「ソフトスキル」なのだと思います。