しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

問いと答え

今日の朝日新聞一面コラム「折々のことば」は、詩人・長田弘(おさだひろし)さんの

「問いと答えと、いまあなたにとって必要なのはどっちですか。」という言葉で、

いつものように鷲田清一さんの、次のような解説がありました。


『「今日、あなたは空を見上げましたか」に始まり、

 「あなたは言葉を信じていますか」まで、30の質問を並べた詩「最初の質問」から。

 川や樹々(きぎ)、花やクモの巣、雲や鳥の声とどうふれあっていますかと訊(き)き、

 「これだけはしないと、心に決めていることがありますか」と問う。

 答えをほしがるのではなく、周囲へと身を開き、問いを耕すなかで、私たちの腰は据わってくる。』


う~む‥‥‥。(沈黙)

「答えをほしがるのではなく、周囲へと身を開き、問いを耕すなかで、

私たちの腰は据わってくる。」ですか‥‥。

今日の言葉と解説は、いつもより増して、グッと心に迫るものがありました。


それというのも、この詩の全文を知りたくて、ネットで調べたところ、

30問の質問の中に、次のような質問があったからです。

・何歳の時の自分が好きですか。

・上手に年を取ることができると思いますか。

・いちばんしたいことは何ですか。

・人生の材料は何だと思いますか。

・あなたにとって、あるいはあなたの知らない人々にとって、幸福って何だと思いますか。

(一つだけ明確に答えられたのは、「ゆっくりと暮れていく西の空に祈ったことがありますか。」でした。)


まだまだ自分は、「問いを耕さなければならない」と思い知りました。

この年齢になっても「腰が据わらない」のは何が足りないのか、ほんの少し、分かったような気がします‥‥。