今日の朝日新聞一面コラム「折々のことば」は、詩人・長田弘(おさだひろし)さんの
「問いと答えと、いまあなたにとって必要なのはどっちですか。」という言葉で、
いつものように鷲田清一さんの、次のような解説がありました。
『「今日、あなたは空を見上げましたか」に始まり、
「あなたは言葉を信じていますか」まで、30の質問を並べた詩「最初の質問」から。
川や樹々(きぎ)、花やクモの巣、雲や鳥の声とどうふれあっていますかと訊(き)き、
「これだけはしないと、心に決めていることがありますか」と問う。
答えをほしがるのではなく、周囲へと身を開き、問いを耕すなかで、私たちの腰は据わってくる。』
う~む‥‥‥。(沈黙)
「答えをほしがるのではなく、周囲へと身を開き、問いを耕すなかで、
私たちの腰は据わってくる。」ですか‥‥。
今日の言葉と解説は、いつもより増して、グッと心に迫るものがありました。
それというのも、この詩の全文を知りたくて、ネットで調べたところ、
30問の質問の中に、次のような質問があったからです。
・何歳の時の自分が好きですか。
・上手に年を取ることができると思いますか。
・いちばんしたいことは何ですか。
・人生の材料は何だと思いますか。
・あなたにとって、あるいはあなたの知らない人々にとって、幸福って何だと思いますか。
(一つだけ明確に答えられたのは、「ゆっくりと暮れていく西の空に祈ったことがありますか。」でした。)
まだまだ自分は、「問いを耕さなければならない」と思い知りました。
この年齢になっても「腰が据わらない」のは何が足りないのか、ほんの少し、分かったような気がします‥‥。