台風9号の強風が吹き荒れた一日となりました。
一方で、この強風が、このところの暑さも一緒に連れ去ったかのように、
今日は嘘みたいに涼しくて、過ごしやすい一日でもありました。
♬ 祭りのあとの淋しさが いやでもやってくるのなら‥‥
東京オリンピックも昨日で終わり、吉田拓郎さんの「祭りのあと」の歌詞のように、
なんだか、心にぽっかり穴が開いたような、そんな淋しさを味わっています。
ところで、今日の日経新聞「文化」欄の下段に、
池田晶子さんの名著「14歳からの哲学~考えるための教科書」の広告が掲載されていました。
その広告には、第19章「本物と偽物」の、次のような文章が紹介されていました。
『もしも、あの人の仕事、あの人の姿が、他の人に感動をもたらすとしたら、
それは、その人の仕事、その人の姿が、その人でありながらその人でない、
その人を超えた何か大きなものに触れているからだ。
だからこそ、それは、その人ではない他の人にも、感動を与えることになるんだ。
もしもそれが、自分の欲得を計算して為されたような仕事だったら、
どうしてそんなものが他人に感動を与えるはずがあるだろう。
ところで、他人の仕事やその姿に感動できるためには、
その人も、その人と同じ自分を超えた何か大きなものを知っている、
共にそれを感じているのでなければならないね。』
感染拡大が続くコロナ禍での開催に、批判的な意見が多かった今回の東京オリンピック‥‥。
ただ、しかし、そこにはいくつもの「本物の感動」があったことだけは間違いなかったと思います。