ここ数日、梅雨末期のように降り続いていた雨も、今日はようやく止んで、
午後2時過ぎからは、久しぶりに太陽が顔をのぞかせました。
やはり、夏は夏らしい天気がお似合いです。
さて、「終戦の日」の今日、
日経新聞に掲載された「敗戦の教訓は今の日本にも通じる」という題の社説は、秀逸な内容でした。
曰く、「組織の体裁を優先し、不都合な現実から目を背ける。日本人が抱いてきたこうした体質は、
いまの社会のゆがみにも相通じるものがあるのではなかろうか。」
なお、この社説のなかでは、三冊の本が取り上げられていました。
『昭和16年夏の敗戦』(猪瀬直樹著:中公文庫)と、
『それでも、日本人は戦争を選んだ』(加藤陽子著:新潮文庫)‥‥。
この二冊は私も読んだことがあって、いずれも一読をお薦めしたい良書です。
そして、三冊目は、『戦艦大和ノ最期』(吉田満著:講談社文芸文庫)‥‥。
この本は、書店で手に取ったことがあるのですが、確か、文語体で書かれていたはずで、
私には敷居が高そうだと直感し、購入をためらった記憶があります。
(『戦艦武蔵』(吉村昭著:新潮文庫)は読んだことがあります。)
でも、この社説を読んで、やはり、読まなければきっと後悔する本だと思い直しました。
今は、「夏休みがもうすぐ終わりなのに宿題を済ませていない」、そんな小学生のような心境です。