昨日26日の朝日新聞一面コラム「折々のことば」は、作家・坂口安吾の
「ほんとうのことというものは、ほんとうすぎるから、私はきらいだ。」という言葉で、
いつものように鷲田清一さんの、次のような解説がありました。
『人は死んでしまえばそれまでだとか、恋愛は一時の幻影で必ず醒(さ)めるとか、
そんな「あたりまえすぎる」ことを言って何になるのかと、作家は言う。
死も恋愛も、各人がそれぞれにあがき、振り回されつつ向きあうほかないもので、そこに正解はない。
「ほんとう」らしき物言いは、人生の厳しい「格闘」に怯(おび)え、
無難にやりすごすための口実でしかない。評論「恋愛論」から。』
う~む、なるほど‥‥。
「死も恋愛も、各人がそれぞれにあがき、振り回されつつ向きあうほかないもので、そこに正解はない。」
ですか‥。思わず納得の一言です。
でも、その「そんな「あたりまえすぎる」こと」に、どうしても頼ってしまう自分がいます。
ということは、私も、人生の厳しい「格闘」に怯えているのことなのかしら‥?