立春の日は、良く晴れて穏やかなお天気となりました。
暦のうえだけど、今日から春だと思うと、日差しも春色を帯びているような気がします。
♬ 春の予感 そんな気分 いつもと違うでしょう
まさに「春の予感」です‥。
さて、今日の日経新聞「特集」欄の「2030 Game Change」に、
米ユーラシア・グループのイアン・ブレマー社長へのインタビュー記事が掲載されていました。
「2030年の世界はだれがどんな形で動かしているのか」を問うもので、
次の二つのQ&Aが印象に残りました。
Q エネルギーの未来をどう展望しますか。
目下は化石燃料の争奪戦が起きています。世界は循環型社会に着実に歩を進めていくでしょうか。
A 我々は転換点を越えた。今後20年、1つの世代を通じ、世界の電力源の主体は
再生可能エネルギーになると相当な自信を持って言える。
持続性を伴う新たな産業革命が非常に短期間に起きる。
私はこの惑星の将来を一段と楽観的にみている。
ここまで偽情報、分断、選挙などうんざりする話をしてきたが、気候変動に関しては世界が団結している。
地球温暖化が現実のものであり、我々の責任で対処することに世界全体が同意した。
Q 2030年の人工知能(AI)の役割は。
兵器に搭載したり、人事の評価を決めたりする可能性もありますね。
A 心配なのが、子供たちの思考の過程がアルゴリズム(計算手順)によって支配されつつあることだ。
私が子供のころは「自然」対「育成」、つまり遺伝的に(子供が自然に)しつけられるのか、
親が(育成の一環で)しつけるのかという問題だった。
それがいまや「自然」対「育成」対「技術」の構図になった。
これから10年たてば、アルゴリズムで思考過程が形作られたヤングアダルトの時代が来る。
これは世界をもっと深刻な分断に導く。アルゴリズムは模範的な市民を作ろうとしないからだ。
あなたは子供にいい人間になってほしいと思うだろうし、幸せにする方法を理解したいだろう。
だがアルゴリズムはそうしたことはお構いなしだ。
彼らは人間をお金の面で意味のあることに仕向けていく。
AIが市民にもたらす影響を私は非常に心配している。
う~む、なるほど‥‥。「地球」ではなく、「惑星」ですか‥。
イアン・ブレマー社長が地球温暖化に関して楽観的なのは意外でした。私の勉強不足です。
そして、私にはよく分からない「アルゴリズム」‥‥。
「アルゴリズムで思考過程が形作られたヤングアダルトの時代」って、どういう時代なのかしら?
「哲学」が必要とされない時代‥? 具体的なイメージが、私は想像できません。
‥あれやこれやと考えていると、ふと、その時代を生きる、孫娘の顔が思い浮かびました。