しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

救いの言葉

昨日のラグビーW杯で、ジャパンはサモアに26対5で快勝しました。

前半を20対0で折り返したジャパンの戦いぶりを見て、

多くの方と同様に、私も勝利を確信した次第です。

 

相手のミスの多さにも助けられましたが、

何より闘志あふれるディフェンスが素晴らしかったです。

ベスト8への道は厳しいとの報道もありますが、

次の米国戦でも日本ラグビーの強さを世界に示してほしいです。

 

さて、今日の日経新聞「日曜日に考える・検証」は、

平成の大合併~アメとムチで自治体半減、過疎地の衰退加速も』でした。

平成12年以降、仕事でこの「平成の大合併」に深く関与した私は、

記事を複雑な気持ちで読みました。

 

記事には、「平成の大合併が終わって5年あまり。

役場が消えた過疎地では「合併でさらに廃れた」という声をよく耳にする。

一方で、合併したかどうかに関係なく、

大半の地方で人口は減り続けている。』との記述がありました。

 

愛媛県でも、旧市町村役場の周辺が寂れて、過疎化に拍車がかかった

との声もよく耳にしますし、

一方で、単独で生き残る道を選択した私の住んでいる町が、

その後の「三位一体改革」も行財政改革で耐え忍び、

大型ショッピングセンターを誘致するなどして、

今現在、活力と賑わいを維持している姿を目にすると、

果たして「平成の大合併は正しい選択肢だったのか」と

時々思うこともありました。

 

こうした私のような漠然とした疑問に対し、

合併第1号の兵庫県篠山市の市長さんは、

「周辺が取り残されたという住民の声があるのは事実。

だが、4つに分かれていた地域が一体になった利点は大きい。

あの合併は間違いではなかった」と、この記事で話されていました。

 

そして、愛媛県の加戸前知事も、かつて地元新聞のインタビューに、

次のように答えられていたのを思い出しました。

Q.合併をやり過ぎたなという思いは?

A.ありません。誇りに思う知事時代の仕事の一つが市町村合併だ。

 

市町村合併という仕事に、

当時どれだけ役にたったか分からないけれど、

私にとっては、とても「救い」となる、前知事のお言葉です。