しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

三年ぶりのリアル「俳句甲子園」

三年ぶりに「俳句甲子園」がリアルな状態で開催されました。

私はいつも、その決勝戦ディベートと個人最優秀賞の発表が楽しみで、毎回欠かさず観ています。


第25回目となる今年は、東京の開成高校が同じく東京の海城高校Aを破って3連覇を果たし、

個人最優秀賞には、岩手県立水沢高校3年生・阿部なつみさんの

草いきれ 吸って私は 鬼の裔」の句が選ばれました。


いゃあ~、それにしても、開成高校は毎回メンバーは違っていても、

その圧倒的なレベルの高さは、俳句がまったく素人の私にもよく分かります。

そしていつも感心するのは、彼らが謙虚さと礼儀正しさを併せ持っているという点です。

まさしくこれが、他校が追随できない開成高校の「伝統」ではないかと思っています。

また、個人最優秀の阿部さんの句は、審査員の先生の解説を聞いて、その奥深さを理解することができました。

私の好きな最優秀句「旅いつも 雲に抜かれて 大花野」とはまた違った魅力に溢れています。


今回の全国大会の「兼題」には、「七月」、「蚊」、「日傘」、「秋刀魚」といった

ふだん聞き慣れた季語がある一方、私が全く知らなかった

草いきれ」、「竜淵に潜む」、「良夜」といった季語がありました。


愛媛松山での「俳句甲子園」が「夏の甲子園」のように、

伝統行事として皆に愛されて末永く続くことを願っています。