今朝、久しぶりに、小・中学校の児童生徒が登校する姿を目にしました。
心なしか、皆、うつむき加減だったような気がしたのは、私だけなんでしょうか‥?
学校生活に慣れるのは時間がかかるかもしれませんが、2学期も、勉強やスポーツに励んでくださいね。
さて、今日は、関東大震災を教訓とし、
防災意識を高めるために1960年に制定された、「防災の日」でもありました。
この日に先立つ8月29日、NHKで放映された「映像の世紀バタフライエフェクト」、
「東京 破壊と創造 関東大震災と東京大空襲」は、とても秀逸な番組でした。
番組のなかでも強く印象に残ったのは、関東大震災後の大正13年、
「都市計画講習会」において、帝都復興院総裁・後藤新平が語ったとされる、次のような言葉でした。
『都市は四つの敵と闘わなければならない。すなわち疫病、無知、貧困、無慈悲である。
その敵のうち、最も害をもたらすものが無知であるということは、今回の震災において明瞭なこととなった。
なぜなら復興計画を進めていく上で、都市計画に対する無知と闘うことが、最も困難であったからだ。
震災は我らに災いであったが、その災いが災いに終わるものであってはならない。
これを転じて福音となして幸いとなすべきであり、今日申し述べてみたいと思うのはそこなのです。』
番組では、後藤新平の構想どおりに都市計画が実行されていれば、
東京大空襲で、あれだけの犠牲者を出すことはなかったのではないか、ということが指摘されていました。
「無知と闘うことが最も困難」‥。
災いに遭遇した時だけでなく、平時においても、決して忘れてはならない言葉だと思います‥‥。