冷たい雨が降り続き、寒い一日となりました。
このところ雨が降る日が多いのに、松山市の水源・石手川ダムの貯水率は、50%に届かないようです‥。
さて、昨日の続きです‥。
2月24日(土)の朝日新聞一面コラム「折々のことば」は、英語のことわざの
「Empty vessels make the most sound.」という「ことば」で、
いつものように鷲田清一さんの、次のような解説がありました。
『「空(から)の容(い)れ物がいちばん大きな音を立てる」。
これが明治期に邦訳され、「空樽(あきだる)は音が高い」として定着したらしい。
頭が空っぽのやつほどがなり立てる。よく知りもせぬことを自慢げに話すという意味。
思慮ある人は穏やかに語る。話しかける相手への敬意がある。何がどこまで言えるのかつねに吟味している。
昨今の政治の言葉に欠けているのはそのような言葉の厚味ではないか。』
なるほど、「弱い犬ほどよく吠える」ということわざと、ちょっと似ているような気がします。
それよりも私は、夏目漱石「愚見数則」の
「言う者は知らず、知る者は言わず。」という言葉を連想しました‥。
厚味のある言葉が語れるような人格者には、この世でなかなか出逢えるものではありません‥‥。