今日9日は成人の日です。新成人の皆さん、おめでとうございます。
成人の日の朝刊には、サントリースピリッツ(株)の広告に、
恒例の伊集院静さんのエッセイが掲載されていました。
今年は『大切なものを抱いて、進むんだ』というタイトルで、
次のようなことが書かれていました。
『大切なものって? それはこれまで君と歩いてきたものだ。
好きな音楽でも、ヒーローでも、詩でも、友だちでもいい。
ランニングが好きなら走り続ければいい。
大切なものを手離せば、君自身を失うことになるんだ。それが君の個性だ。
~(中略)~
君には時間がある。時間だけが君たち皆に、
唯一、平等に与えられた可能性なんだ。可能性を信じて進むんだ。
そして疲れたら、君とひととき、グラスを交わそう。
二十歳の君に乾杯。』
う~む……。新成人の皆さんのために書かれたエッセイなのに、
どうして61歳の私の心に、伊集院さんの言葉は響くのでしょう…?
池上さんがサミュエル・ウルマンの『青春』という詩を
次のように紹介されていました。
『そんな君たちに、もう一つ有名な詩を贈ります。
いつまでも若くありたいと願う大人たちが愛してきた詩です。
「青春とは人生のある期間を言うのではなく心の様相を言うのだ。
~(中略)~
年を重ねただけで人は老いない。理想を失う時に初めて老いがくる」』
なるほど…、これを読んで分かりました。
私には新成人の皆さんように「時間はない」けれど、
「心の様相」という意味では、まだ「理想」だけは失っていないのかもしれません。
新成人の皆さんに負けないように、
もう少し人生を頑張って生きてみることにしますか……。