昨日の愛媛新聞「現論」に、出口治明・立命館アジア太平洋大学長が論評を寄稿されていました。
出口学長は「令和の日本経済」について、次のように述べられていました。
『経済の長期停滞は、戦後の高度成長期に成果を上げた「ものづくり神話」から
脱却できなかったことが最大の原因だ。
自動車に代表される日本の製造業のGDPシェアは全産業の2割、雇用も約1千万人と、
日本全体の2割弱にすぎない。今後の日本経済を支えるには、新産業の創出が急務といえる。
~ (中略) ~
日本経済の再生には、従来製造業で重視された、そこそこの偏差値の高さや、上司への従順さ、
協調性といった能力を持つ人材ではなく、GAFAのような革新的技術やアイデアを生み出す
個性のとがった高学歴の人材が必要とされる。
そうした人材の輩出には、他人との違いを当然と認める多様性や、
先進国で一番低い女性の社会的地位の向上、変化の激しい時代に対応した教育の充実が不可欠だ。
多様性、女性、教育の三つが令和時代の鍵になる。』
う~む、なるほど‥‥。「多様性」、「女性」、「教育」の三つがキーワードなのですね。
でも、出口学長が想定される「個性のとがった高学歴の人材」は、日本では生まれるのかしら‥?
ちなみに、「個性のとがった高学歴の人材」なら、永田町界隈にも多々いらっしゃるけれど、
このところの不見識な振る舞いの数々に、一国民としてただただあきれるばかりです‥‥。
政界とは違って、経済界では有為な人材が輩出されることを、私は期待したいと思います。