しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

贅沢な時間を過ごす

今日3日は、我が家の2階の北側の窓から、二つの花火を同時に観ることができました。

右側に見えたのは、地元「まさき町夏祭り」の花火、

左側に見えたのは、「松山港まつり~三津浜花火大会」の花火です。


我が家から自転車で10分ほどの、「松前公園多目的広場」から打ち上げられた花火は、

低くて小さいものの、その音はすぐ近くなので迫力満点でした。

一方、三津浜港から打ち上げられた花火は、我が家から遠く離れていて音はまったく聞こえないものの、

大輪の菊のような花火を、夜空にくっきりと観ることができました。


今日は、遠近二つの花火を同時進行で観るという、とても贅沢な時間を過ごすことができました。

ただ、その贅沢な時間は、あっという間に過ぎ去ってしまいます。

それはまるで、私たちの人生のように‥‥。


「人の身は 咲てすく散る 花火哉」(正岡子規)

居るべき人が居ない家

今日は午後からうだるような暑さのなか、父が入院している病院と

自分のかかりつけの病院に行ってきました。


病室に入って、最初に出てきた父の言葉は、「Mちゃん(妻の名前です)は‥?今日は来んのかな‥?」

う~む‥‥。いざという時に役に立たない息子よりも、

普段から親身に面倒をみてくれる、長男の嫁の方が気になるみたいです。(トホホ‥‥)


入院してから三日間、点滴だけで過ごした父は、昨日からようやくお粥が食べられるようになって、

そのせいでしょうか、顔にも生気が戻ってきたように感じました。

でも、最初に一週間程度と言われていた入院は、必要な検査が続くために長引きそうな気配です。


時々、うっとうしくなることもある父だけれど、

居るべき人が居ない家というのは、ぽっかりと穴が開いたような、そんな気持ちにさせるものがあります。

ビジネス戦略の難しさを学ぶ

今日から8月です。遅い梅雨明け以降、厳しい暑さが続いています。

子どもの頃は夏が大好きだったのに、どうしてこんなに苦手になったのかしら‥‥?


さて、先月20日と27日に日経電子版「スキルアップ塾」に掲載された、

『あの天才がなぜ転落?』という連載記事がとても面白かったです。というか、勉強になりました。


この連載は、一度は成功者として脚光を浴びながら、転落、

富も名声も失って貧しく寂しい最期を迎えた天才たちの生涯と「失敗の本質」を分析するものです。

最初に取り上げられたのはカリフォルニアで大農場を持ちながら、

ゴールドラッシュで転落したジョン・アウグスト・サッター。

自分の土地から金鉱脈が見つかったばかりに、破滅の階段を転がり落ちてしまった人です。


20日の第1回目ではサッターの転落の経緯について書かれ、

27日の第2回目では「サッターはなぜ失敗したのか、どうすればよかったのか」について、

次のような内容が、経営学的視点の分析として書かれていました。

少々長くなりますが、この日記に書き残しておこうと思います。


・なぜサッターは砂金発見という大きなチャンスを、生かせなかったのか。

 そこには、ビジネス戦略の根本的な誤りがあった。

 強い競争力を持つ経営資源を獲得した場合、それをどのように利用するのか。

 そこには大きく二つの戦略がある。「クローズ戦略」と「オープン戦略」だ。


・クローズ戦略は、経営資源の内容を秘密にしたり、特許権を取得したりすることで、他人を排除する。

 経営資源の囲い込み(クローズ)によって、利益を独占しようとするのだ。

 サッターも砂金という経営資源を、クローズ戦略で利用しようとした。

 砂金の情報を秘匿して自分の管理下に置き、そこから得られる利益を独占しようとしたのだ。

 ところが、ここに大きな落とし穴があった。

 サッターはクローズ戦略に必要不可欠な「参入障壁」を築くことができなかったのである。


経営資源を囲い込むためには、他者がそれを利用できないようにする参入障壁が必要となる。

 サッターの場合、自分の農場に柵を張り巡らせ、警備員を配置し、

 情報が漏れないように徹底する必要があった。

 しかし、農場はあまりに広大で、他者の侵入を防ぐことなど不可能だ。

 また、砂金が露出していることから、その場所を隠すこともできなかった。

 さらに、不運なことに、政府が作ってくれるはずの参入障壁も、

 米国に編入されたばかりのカリフォルニアにはなかった。


・もし、サッターがオープン戦略を採っていたらどうなっただろう。

 オープン戦略は保有している経営資源を開放するというものだ。もちろんこれだけでは利益を得られない。

 オープン戦略は基本となる経営資源を無料化する一方で、

 そこから生まれてくる付随的なビジネスで利益を上げようとするものだ。


・サッターの場合のオープン戦略は、農場を開放して砂金を採りに来た人々を迎え入れ、

 一方で、彼らに向けたビジネスを展開することになる。

 砂金を独り占めできなくても、サッターは曲がりなりにも農場の所有者だった。

 その優位性を生かせば、砂金に対しての参入障壁が作れなくても、

 周辺ビジネスではある程度の参入障壁を作ることができたはずだ。

 これはサッターにとっての、新たなビジネスチャンスになりえた。


う~む、なるほど‥‥。

ビジネス戦略には「クローズ戦略」と「オープン戦略」があるのですね‥‥。

ちなみに、記事では、サッターが採用することが可能だった「オープン戦略」として、

次のような事例が挙げられていました。

・所有する農場内に店舗を作り、食料品や衣料品などの生活必需品、

 砂金を採るためのつるはしやショベルといった道具類などを販売する。

・農場が自分の土地であるという強みを生かして、食堂や宿泊施設などを独占的に提供する。

 採掘された砂金を買い取る交換所を作ることで、手数料収入を稼ぐ。


そして、記事は、クローズ戦略しか考えることができなかったのが

サッターの「失敗の本質」だったと結論付けていました。

「成功者は金を掘らなかった」‥‥。

「優れた経営資源を探し当てたり、創り上げたりすることは容易ではない。

しかし、それ以上に難しいのが、それを生かすビジネス戦略だ」ということを、

「サッターの失敗」から、この私も学ぶことができたと思います。

朝から「頭の体操」

今朝のNHKニュースおはよう日本「おはBiz」では、

「MMT」と呼ばれるアメリカの経済理論が取り上げられていました。

「MMT」とは「Modern Monetary Theory(現代貨幣理論)」の頭文字だそうです。


番組では、「MMT」の提唱者の一人、ステファニー・ケルトン、ニューヨーク州立大学教授が、

岸正浩キャスターのインタビューに答えている様子が放映されていました。

ちなみにこの理論は、番組HPによると、「自国の通貨を発行する国は、お金を刷りさえすれば、

それを借金の返済に充てることができるため、どれだけ借金しても破綻しない」というもので、

ケルトン教授は、「極端なインフレにならない限りは、借金を気にせずどんどん国債を発行して、

年金や公共事業などにお金を投入すべきだ。」と主張されているそうです。


さらに、ケルトン教授は、日本について、

「高齢者に対する支出を増やす必要があり、政治家は年金への支出を引き上げるべき。

 ほかにも、例えば研究開発や教育など、必要なところにはとにかく支出するべきだ」と主張。

また、2か月後に迫った消費税率の引き上げについては、

「消費税率の引き上げは、消費意欲をそぐので全く必要ない」と断言されているそうです。


う~む、アンビリバボー‥‥。

なお、「かんべえ」さんの「溜池通信」を読むと、

『政府の財政赤字が拡大すると、長期金利が上昇して民間に資金が回らなくなるという

「クラウディングアウト」が起きる』と書かれていました。

でも、こんな大胆なというか、大盤振る舞いの財政出動を実行して、

本当に国家財政は破綻しないのでしょうか‥‥?


ケルトン教授らは、日本こそ巨額の債務を抱えていても財政破綻していないので、

「MMT」のモデルに近いと考えていて、

日本は財政出動をもっと進めるべきだと指摘されているようですが‥‥。

財政再建」か、それとも「財政出動」か‥‥?

私にはよく分からないけど、新しい経済理論を知って、

久しぶりに「頭の体操」というか、知的刺激を受けたように思います。

とことんツイてない‥‥?

昨日は、先週金曜日の岡山出張の振替休日でした。

この休日を利用して、先週土曜日に松山市内の救急病院に入院した父の、

正式な入院手続きを済ませることにしました。


病院からの帰りに「エミフルMASAKI」で買い物をしようと考え、

普段乗っている伊予鉄郡中線地蔵町駅」から

2駅松山市寄りの「古泉駅」(「エミフルMASAKI」の最寄り駅です。)まで、

自転車で行くことにしました。


ところが、自転車に乗って、さあ出発しようとした瞬間、

後輪のタイヤがパンクしていることが発覚‥‥。

パンクを修理できるお店は、

「エミフルMASAKI」の敷地内にあるホームセンターが一番近いので、

自転車を押して徒歩で向かうことに‥‥。

午前中とはいえ厳しい暑さのなか、約30分かけてようやく目的地に到着した時には、

もう汗だくになっていました。


修理の担当者が午前中不在とのことだったので、自転車をお店に預けることとし、

病院から帰宅後の午後2時過ぎに、再び電車に乗って取りに行くことにしました。

パンクの修理も無事に終わり、同じ敷地内にある「ドラッグストア」で買い物をして、

さあ帰ろうと自転車に乗った瞬間、今度は、前輪のタイヤの空気がすっかり抜けていました。


う~む‥‥。(絶句)

気を取り直して、再びさきほどのホームセンターへ‥‥。

店員さんも半ばあきれ顔で対応してくれましたが、

今回の空気が抜けた原因は、おそらくはパンクではなく、

タイヤのバルブ部分の経年劣化ではないかとのこと‥‥。

バルブの部品を無料で交換してもらい、タイヤに空気を入れてしばらく様子を見ることにしました。

(おかげさまで、自宅まで無事に自転車に乗って帰ることができました。)


‥‥ということで、昨日は、精神的にも肉体的にも本当に疲れました。

(日頃の運動不足の解消にはなったかもしれません)

ツイてないときには、とことんツイてないことが続くものなのですね‥‥。


追記

事の顛末を妻に報告したところ、バカ受けしたことを追記しておきます。

人の不運を笑い飛ばすなんて、とことん妻は性格が悪いと思います‥‥。

(おっと、この話はどうか妻にはご内密に‥‥。)