しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

あの日に帰りたい

毎年、成人の日の朝刊を楽しみにしています。
はぃ、確かに「それ」は今年も載っていました。
サントリーウイスキーの広告に掲載されている伊集院静さんのエッセイです。
今年の題名は、「二十歳の元気」です。

エッセイのエッセンスの部分は、次のように書かれています。
『今、日本は、不景気だとか、希望がないと言って
 うつむく大人であふれている。このままじゃダメなんだ。
 君たちがうつむき加減のこの国を変えて欲しいんだ。
 二十歳じゃ何もできないって?
 そんなことはない。君にしかないものがある。
 それは二十歳の元気だ。
 フレッシュで、まぶしい活気だ。』

さて、このエッセイを新成人の何人が目を通しているのでしょう?
目を通した新成人のうち、何人が伊集院さんのメッセージに心を動かされたのでしょう?

順序が逆になりましたが、
新成人のみなさん、成人の日おめでとうございます。

当たり前ですが、
自分が歳を重ねるたびに、二十歳の頃は遠ざかっていきます。
でも、不思議なことに、
目を閉ざすと、あの時、あの瞬間の出来事が甦ることがあります。
もう二度と帰れることはできないと解っていても、
「あぁ、あの時に戻ってやり直すことができたら。」と思う時も……。

案外、そういう気持ちを持つ、私のような中高年が、
毎年、伊集院さんの、成人の日のエッセイに心を打たれるのかもしれません。

話は変わりますが、
今月12日(土)の「NIKKEIプラス1」の「何でもランキング」は、
覚えておきたい「現代の名言」でした。
座右の銘にしたい名言、
仕事にやる気が湧いてくる名言、
落ち込んだとき元気になる名言、それぞれ1位から10位まで紹介されています。

例えば、座右の銘にしたい名言の1位は、
 「強いものが勝つのではない。勝ったものが強いのだ。」
 → 元サッカー西ドイツ代表 フランツ・ベッケンパウアー
仕事にやる気が湧いてくる名言の1位は、
 「前進できぬ駒はない」
 → 棋士 中原 誠
そして、落ち込んだとき元気になる名言の1位は、
 「人はそれぞれ事情をかかえ、平然と生きている」
 → 伊集院 静

う〜ん、さすがですよねぇ。
なんだか元気が出てきそうです。
先ほど紹介した広告のエッセイの最後は、伊集院さんの次の言葉で締めくくられています。
『元気な君たちを待っていたんだ。二十歳の君に乾杯。』

新成人の皆さんの御活躍を心からお祈りします。