「成人の日」の今日の日経新聞には、
サントリーウイスキーの広告に、
毎年恒例の伊集院静さんのエッセイが掲載されていました。
今年のタイトルは、『むかい風を歩くんだ。』…。
全文を引用したいところですが、「美味しい所」だけを「つまみ食い」します。
『どうして辛い方を選ぶかって?
ラクな道、甘い水は君たちに何も与えてくれないし、
むかい風の中にだけ他人の辛酸の声が聞こえるんだ。
真の大人というものは己だけのために生きない人だ。
誰かのためにベストをつくす人だ。
金や出世のためだけに生きない、卑しくない人だ。
品性のある人こそが、真の大人なんだ。』
う〜ん、相変わらず惚れ惚れする文章です…。
また、地元の愛媛新聞には、
社会活動家で法政大学教授の湯浅誠さんが、
『新成人となる皆さんへ』というメッセージを投稿されていました。
湯浅さんは、「今の若い人たちは素晴らしい」と述べられています。
その理由として、「慎み深い」、「他人に対する思いやりが深い」、
「ソーシャルな意識が高い」ことを挙げられています。
そして、次のような励ましの言葉を書かれていました。
『ぜひ自分の良いものに目を向け、
自信を持ち胸を張って進んでください。
自分の居場所を、皆さんの中に見出してください。』
さて、改めまして、
新成人の皆さん、「成人の日」おめでとうございます。
こちらでは、昨日、成人式が行われた市町が多く、
私の住む町でも、晴れ着姿の人を多く目にすることができました。
その清々しい笑顔を見ると、こちらまで嬉しくなりました。
自身を振り返ると、
故郷の成人式は、大学浪人中のため出席できませんでした。
母が成人式の記念品を、下宿先まで送ってくれたことを思い出します。
また、同級生の女性たちの振り袖姿を見たかったと、今頃になって思います。
さぞかし美しかったでしょうね……。
伊集院さんや湯浅さんのように、
私にはカッコのいい言葉が思いつきませんが、
新成人の皆さんのこれからの人生が、幸多いことをお祈りします。