昨日の続きです…。
昨日7日の日経新聞の記事では、「フィデリティ退職・投資教育研究所」が
サラリーマン1万人に実施した調査について、次のように書かれていました。
『投資しない理由の首位は
2016年時点で37%が挙げた「資金が減るのが嫌だから」。
10年時点では「まとまった資金がないから」が48%で首位だったが、
直近では29%に減った。
「少額投資非課税制度(NISA)などの登場で、
少ない資金でも投資できることが浸透している」と野尻哲史所長は分析する。』
この記述に興味を惹かれたので、同研究所のHPを覗いてみると、
該当のアンケート調査のほかに、
『意外に遅れている公務員の退職準備~如何に退職準備を進めるべきか』
というレポートを見つけました。
レポートを読み進めているうち、次のような調査結果に目が留まりました。
まず、「現役世代の公務員の退職後の生活感について」は、
・公務員の25.6%が「公的年金の給付だけで生活できる」と想定しており、
会社員よりも10ポイント以上高い。
・手厚い年金受給額を想定していること
(ただし共済年金と厚生年金は2015年に統合されている)
・公務員の回答者の地方在住者の比率が高いことも影響している可能性も
(3大都市圏以外の比率は会社員46.4%、公務員65.5%)
次に、「公務員の退職金」については、
・2000万円台の退職金を受け取っている公務員でも、
過半数が金銭面で不安を抱える
・その4割は長生きリスクを懸念している。
う~む、なるほど……。
退職後の生活面で不安がない人が46.6%もいて、羨ましい限りですが、
反面、過半数の人は、長生きリスクの懸念などから
私のように金銭面で不安を抱えていることを知って、
「同病相憐れむ」ではありませんが、少しホッとしました。
一方で、「公務員の4分の1が公的年金だけで生活できる」
と考えているという調査結果には驚きました。
退職後、まもなく一年が経過しようとする公務員OBとして
現役の皆さんに謹んで申し上げますが、
世の中そんなに甘くないことを、私はこの一年でつくづく感じました。
私のようにならないよう、金銭面でもメンタル面でも
退職準備を怠らないことが大切だと思います。