しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

自己の否定と他者の肯定

昨日19日に、岡本全勝・内閣官房参与がそのブログで、

今月17日の日経新聞に掲載された 立川志らく師匠の

「馬鹿論」のことを書かれていたので、 私もさっそく電子版で読んでみました。

その記事には、岡本参与が紹介されていた内容以外にも、

次のような含蓄に富む記述がありました。

 

『言っておくが若者にとって快適な場所なんかろくな場所ではない。

 不快に決まっている。利口な人間は不快な場所を快適にしようと

 日々生きているのだ。まず自分は間違っているのではないかと疑う。

 何故ならばその空間はすでに成立しているのだから。

 勿論、悪がはびこっている場合もあるが

 それを変えるために改革をしていくのだがそれはまた別の話。

 自己を否定して他者を肯定してはじめて人は前進できる。』

 

『ついでに言うと若者はやたらと自分探しの旅に出る、なんて事を言うが、

 私は言いたい、旅なんぞに出るなと。若いうちは空っぽなのだ。

 空っぽの奴が自分を探しに行ったって何にも見つかるはずもない。

 旅に出る前にちゃんと支度をしなさい。

 つまり沢山の物を吸収してそれから自分探しの旅に出なさい。

 あと、馬鹿の怖いところは聞く耳を持っていない。

 いくらこちらが理路整然と懇切丁寧に話してもわからない。

 それは理解する能力を持っていないと自己を否定できないからである。』

 

う~む、なるほど……。還暦を過ぎた私にも耳が痛いお話です。

「己を否定できない奴」が馬鹿で、

「馬鹿な奴は間違いなく他者を否定して己を肯定する」という

志らく師匠の定義によると、 何かにつけて周囲や世の中のせいにする私は、

馬鹿以外の何ものでもありません……。(反省)

人として前進するためには、「自己の否定」と「他者の肯定」が必要なのですね……。

 

さて、窓の外は、断続的に雨が降っていて、ようやく梅雨らしくなりました。

災害にならない程度の恵みの雨となることを祈っています。