北朝鮮という、ほとんど意味不明の国の行動原理を理解するうえで、
今月8日付けの「溜池通信vol.624」が大変参考になりました。
古いけれども有益な法則があるとして、
かつて月刊誌に寄稿された神谷防衛大学教授の論文を紹介されていました。
そこには、11の行動原理が書かれていましたが、
そのいくつかの行動原理を、この日記でも引用させていただきます。
・北朝鮮は、生存を望み、自殺行為をしない。
・北朝鮮の意思決定は、経済合理性にのみ従っているわけではない。
・北朝鮮は、力の論理には敏感に反応する。
・北朝鮮は、国力のあらゆる指標から見て弱小国である。
・日朝関係が改善すれば、北朝鮮には大きな利益がもたらされる。
・日本には、日朝関係を改善しなければならない切実な理由はない。
う~む、なるほど……。そういうものですか。
「かんべえ」さんによると、北朝鮮は建国以来、自殺行為をしたことがなく、
「力の論理」には反応するので、抑止が聞きやすい相手でもあるとのことでした。
かつて「ABCD包囲網」という経済制裁を受けて、
太平洋戦争に踏み切った我が国とは、考え方が根本的に違うのが理解できました。
先の大戦における日本の「失敗の本質」を、他山の石にしているのかもしれません。
それはそうと、さきほどの行動原理には
「日本には、日朝関係を改善しなければならない切実な理由はない。」がありました。
私にはよく分かりませんが、
「切実な理由はない」というのは、今でも当てはまるのでしょうか…?
北朝鮮の度重なる挑発行為に対する国際社会の制裁措置強化には賛同しますが、
一方では、拉致問題の解決が遠のくようで、そのことがとても気になります。