今日は金曜日、仕事はお休みです。
出勤する奥様を見送った後は、洗濯物を干したり、買い物に行ったり、父の昼食を準備したりと、
諸々の家事はあるものの、録画していたテレビを観たり、
加山雄三さんの曲をボリュームを上げて聴いたり、短い昼寝をしたりと、
精神的にゆとりのある時間を過ごすことができました。
さて、今月16日の朝日新聞一面コラム「折々のことば」は、脚本家・倉本聡さんの
『尊敬できる人間を持ってる人間が光るんです。尊敬される人間は別に光らない。』という言葉で、
いつものように、鷲田清一さんの次のような解説がありました。
『「高倉健さんの映画は必ず上に人がいることで成立している」と、脚本家は言う。
権力者も反逆児も「上に立つ人」がいないお山の大将。そこがだめなんだと。
自分の不完全を知り、自分に優(まさ)る者のほうから自分を量る。
その人が後生大事にしているものは命を張ってでも護(まも)る。
そういう「重し」が人には要ると。
元TVプロデューサー、碓井広義との共著「ドラマへの遺言」から。』
はぃ‥、「とってもいい言葉」と「とってもいい解説」ですよね‥‥。
特に、「自分の不完全を知り、自分に優(まさ)る者のほうから自分を量る。」は、
安岡正篤先生の「人物学」に通じるものがあると思いました。
「古今の優れた人物に学び」「あらゆる人生の経験を嘗(な)め尽くす」‥‥。
久しぶりに書棚から『人物を創る』(プレジデント社)を取り出してみました。
「重し」のある人は同時に、安岡教学でいうところの「人物」なのだと思います。

人間学講話「大学」「小学」第4集 人物を創る (安岡正篤人間学講話)
- 作者: 安岡正篤
- 出版社/メーカー: プレジデント社
- 発売日: 1988/12/21
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