「言葉(ことば)」についての日記が続いています。
今日の日経新聞一面コラム「春秋」には、次のようなことが書かれていました。
「割愛」もできないほど秀逸なコラムだと思うので、その全文を引用させていただきます。
『15年前の6月、アップル創業者のスティーブ・ジョブズ氏は
スタンフォード大の卒業生を「ハングリーであれ」と激励した。
5月から6月に高校や大学の卒業シーズンを迎える米国でコロナ禍の今年、
著名人がオンラインではなむけの言葉を贈り、話題をあつめている。
2020年組と呼ばれる卒業生を「選ばれた組」と評したのは
人気司会者のオプラ・ウィンフリーさん。
パンデミックが壊した日常を元に戻すのではなく、よりよいものに進化させてと訴えた。
オバマ前大統領は「これまでのやり方はこうだったと説教する人はもういない。
これからの世界は君たちが作る」と呼びかけた。
どの言葉も、進学や就職など新たな道へ踏み出すときの道しるべとなろう。
卒業という英語は始まり、次の一歩といった意味も含む。
であれば、これらはこの春米国より一足はやく社会人になった日本の若者や、
いつもよりほぼ2カ月遅れで昨日、
新学期を迎えた全国各地の小中学生への応援メッセージともとらえられる。
疫病の体験に学び、社会を再構築しつつある私たちもまた
20年組の一員なのだと考えればオバマ氏らの言葉はいっそう切実に聞こえる。
歌手レディー・ガガさんらが参加するバーチャルな卒業イベントが近くネット上で開かれるという。
疫病からの「卒業」にはまだ早いけれど、そこで語られる言葉に耳をすましてみたい。』
う~む、なるほど‥‥。
コラムで紹介されているオバマ前大統領の言葉は、心に響くものがありますよね‥‥。
大統領としての資質や実績についての評価はともかくとして、
少なくとも国民相互の分断を生み出すような、敵意に満ちた言葉はなかったように思います。
今、アメリカはどこへ向かおうとしているのでしょう‥?
もっとも、他国の心配をする余裕は、この国にはないのが、今の厳しい現状だと思います。