日経新聞電子版「Nextストーリー」、
「復活~キリンビール」の連載記事を興味深く読みました。
「失敗の本質を探る」の小見出しに続いて、次のようなことが書かれていました。
『15年当時、第三のビールの新商品では05年発売の「のどごし〈生〉」以降、12連敗中だった。
競合のサントリービールの「金麦」の勢いを止められない。
17年3月にマーケティング部長に就いた山形さんは、
メーカー起点のマーケティングにメスを入れた。
「お客様はこの商品をどんな気持ちで飲もうとしているのですか」。
山形さんは顧客本位のマーケティングの言葉を深く掘り下げ、失敗の本質を探った。
消費者調査を通じて丁寧に耳を傾けると、第三のビールは「本当に満足している商品がない」
「品質が物足りない」といった本音が出てきた。
「消費者は第三のビールのものづくりへの姿勢に疑義を感じていた。
ここに商品化のチャンスがあると考えるようになった」。
第三のビールのマーケティングを統括する永井勝也ブランドマネージャーはこう振り返る。
永井さんは後にキリンのシェア首位奪還のけん引役となる
「第三だから」という社内にまん延する潜在意識を壊すことに奔走した。
商品名に「麒麟」という社名を名乗ることに対し、
社内では失敗したときのリスクを指摘する声もあったが、押し切った。
18年3月の発売以降、本麒麟は今も売れ続けている。
17年夏の一番搾りのリニューアルも奏功して社内の雰囲気が上向き、
「本麒麟が軌道に乗り、全社が同じ方向を向いていることを実感した」と永井さんは語る。』
はぃ‥、実は私も、それまで愛飲していたサントリーの「金麦」から
キリンの「本麒麟」に変えた人間の一人なのです。
一度試し飲みして、本格的なビールの味に近く、とても美味しかったので、迷わず変更しました。
(「金麦」を飲むのを全面的にやめたわけではありません。
また、サッポロの「麦とホップ」も大好きなブランドです。)
その「第三のビール」について、報道によると、
来月の1日から、酒税が350ミリリットル缶で
現在の28円から9円80銭引き上げられるとか‥‥。
毎日の晩酌を楽しみに人生を生きている私にとっては、とっても悲しくて辛いニュースです。