しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

根底まで考えろ

仕事がお休みの今日、インフルエンザの予防接種を受けに、かかりつけ医に行ってきました。

平日にもかかわらず、私と同じ目的で来院した人たちが、待合室にたくさんいらっしゃいました。


さて、NHKプラスで、NHKスペシャル「「三島由紀夫~50年目の青年論」を視聴しました。

NHKスペシャルの番組HPには、次のような紹介文があります。

『没後50年となる作家・三島由紀夫。「命売ります」のヒットなど、今も世代を超えて注目を集めている。

 その生きざまからは、「天才作家」という一面に加え、劣等感や嫉妬など「弱い人間」としての一面も。

 同級生が語る幼い頃の姿、美輪明宏さんが語る素顔、ノーベル賞をめぐる知られざる確執、

 そして、晩年の東大全共闘との対話で語った一言など‥‥

 三島を身近に見てきた人たちの証言から知られざる素顔に迫る。』


番組の中でも特に印象に残ったのは、番組後半に登場した、東大全共闘の元メンバー・木村修さんが語る、

「諸君たちの熱情は信じる」という、天才作家の最後の言葉でした。

続けて木村さんは、「右とか左 表面上はあったとしても「根底まで考えろ」ということだと思う。

根底まで考えた人は三島さんは認めるわけよ。「根底的な対話」が人間には必要。

あの議論に参加した1000名は みんなそう思って大きくなったと思うね。」とおっしゃっていました。


「ぼくはね、青年を信用しないということは、自分を信用しないといふことだと思ふ。

どんな社会でも、青年は必ずオトナになるんですからね。」

死後50年が経過しても、その作品が多くの若者に支持される理由が、少し理解できたような気がしました。