『千夜千冊エディション ことば漬』(松岡正剛著:角川ソフィア文庫)を読了しました。
知的好奇心を刺激する、実に面白い本でした。
松岡さんは、本書の最後に、「追伸 言葉にジャケットを着せる」というタイトルで、
次のようなことを書かれていました。
『‥‥そんな日々をへて確信できたのは、言葉という文化と接するには、
やたらに自分でいじってばかりいないようにする、ときどきロケーション(転移)させる、
惚れた言葉にはジャケットを着せる、母国語に夢中になってみる、
未知の分野の言葉づかいを覗いておく、こういうことが重要になるということだった。
本書には、折々に千夜千冊してきた言葉感覚をめぐる本たちが、
組み合わさりながら入れ替わり立ち替わりして登場する。
省略や語呂の芸当、類語辞典のたぐい、芥川や山頭火や寺山や俵万智、内なるミューズの疼き、
リービ英雄や大槻ケンヂの目、エスペラント語の試みなどを配したが、
とくに日本語(国語)についての議論が浮上するように構成した。』
う~む、なるほど‥‥。「惚れた言葉にはジャケットを着せる」ですか‥。
その意味するところは、「雰囲気的に」理解できるような気がしています。
松岡さんの千夜千冊エディションを読んだのは、「観念と革命」に次いで、これが二冊目となります。
次はどの千夜千冊エディションに挑戦しようかしら‥‥?
読みたい本の選択肢が多すぎて困ってしまいます。
- 作者:松岡 正剛
- 発売日: 2019/06/14
- メディア: 文庫