しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

言葉にジャケットを着せる

『千夜千冊エディション ことば漬』(松岡正剛著:角川ソフィア文庫)を読了しました。

知的好奇心を刺激する、実に面白い本でした。

松岡さんは、本書の最後に、「追伸 言葉にジャケットを着せる」というタイトルで、

次のようなことを書かれていました。


『‥‥そんな日々をへて確信できたのは、言葉という文化と接するには、

 やたらに自分でいじってばかりいないようにする、ときどきロケーション(転移)させる、

 惚れた言葉にはジャケットを着せる、母国語に夢中になってみる、

 未知の分野の言葉づかいを覗いておく、こういうことが重要になるということだった。

 本書には、折々に千夜千冊してきた言葉感覚をめぐる本たちが、

 組み合わさりながら入れ替わり立ち替わりして登場する。

 省略や語呂の芸当、類語辞典のたぐい、芥川や山頭火や寺山や俵万智、内なるミューズの疼き、

 リービ英雄大槻ケンヂの目、エスペラント語の試みなどを配したが、

 とくに日本語(国語)についての議論が浮上するように構成した。』


う~む、なるほど‥‥。「惚れた言葉にはジャケットを着せる」ですか‥。

その意味するところは、「雰囲気的に」理解できるような気がしています。

松岡さんの千夜千冊エディションを読んだのは、「観念と革命」に次いで、これが二冊目となります。

次はどの千夜千冊エディションに挑戦しようかしら‥‥?

読みたい本の選択肢が多すぎて困ってしまいます。