吹く風が冷たく、一気に秋がやってきました。これが今の時期の本来の気候なのでしょうね。
ただ、こんなにいきなり冷え込むと、何を着ていいのか戸惑ってしまいます。
さて、『学びのきほん キリスト教の核心をよむ』(山本芳久:NHK出版)を読了しました。
平易な解説でとても分かりやすく、キリスト教の基本を学ぶことができました。
本書の核心は、「はじめに」の次の文章に要約されているように思います。
『キリスト教においては、「人は歩む、神は常に共にいる」という在り方が、
旧約聖書から新約聖書まで一貫して見受けられる神観(かみかん)・人間観としてあります。
現代では、「宗教」と言うと固定的な見方を教え込むものというイメージがあると思います。
しかし、宗教とは本来、そうしたものではありません。
むしろ、我々が抱きがちな思い込みを克服して、
人生という旅における新たな視界を切り開いていくための原動力となるものです。』
それにしても、以前から気になっていたのですが、ドイツのキリスト教神学者、ボンフェッファーの
「神の前で、神とともに、神なしに生きる」という言葉の、「神なしに生きる」というのは、
どのように理解したらいいのでしょう?
キリスト教の信者でない私には、その意図するところがさっぱり分かりません。
きっと、奥深いものがあるのでしょうね‥‥。